添加糖が少ない食事スタイルは
死亡リスクの低さと関連している
一方、飲酒習慣があっても健康的な食習慣の場合(HEIという指標の上位4分の1)、非健康的な食習慣の人(HEIの下位4分の1)に比べて肝臓関連死亡リスクが65~86%低かった(aSHRが非大量飲酒者〔男性は1日4ドリンク以下、女性は3ドリンク以下〕では0.35〔0.13~0.90〕、大量飲酒者〔前記の基準を超過〕では0.14〔0.04~0.82〕)、短時間大量飲酒者では0.16〔0.06~0.46〕)。
同様に、飲酒習慣があっても運動の習慣がある場合(週に中強度の運動を5回以上、または高強度の運動を3回以上)、運動習慣がない人に比べて肝臓関連死亡リスクが36~69%低かった(aSHRが非大量飲酒者では0.52〔0.28~0.94〕、大量飲酒者では0.64〔0.35~0.99〕)、短時間大量飲酒者では0.31〔0.10~0.88〕)。
このほかに、野菜や果物、全粒穀物、魚介類、植物性タンパク質、不飽和脂肪酸を多く含み、固形の脂肪、アルコール、添加糖が少ない食事スタイルは、死亡リスクの低さと関連していることが分かった。また、性別で比較した場合、健康的な食習慣や運動習慣による肝臓関連死亡リスクの抑制は、男性よりも女性でより強く認められた。
Chalasani氏は、「われわれの研究のユニークな点は、米国の一般人口において、習慣的な飲酒量と短時間大量飲酒という異なる二つの飲酒パターンが肝臓関連死亡リスクに及ぼす影響と、健康的な食事と運動によるそのリスクの緩和効果を同時に評価できることだ。これにより、飲酒がもたらす肝臓へのリスクとライフスタイルとの関連について、詳細かつ包括的な把握を可能にしている」と述べている。(HealthDay News 2025年8月28日)
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