頑張っているのに「伝え方」が苦手で、なかなか売れない――そんな悩める人におすすめなのが、コピーライティングの第一人者・神田昌典氏25年の集大成で、「この本は100万円以上の価値がある!」とベストセラー『「悩まない人」の考え方』の著者・木下勝寿氏が絶賛する『コピーライティング技術大全』だ。
今回は、たった一語で天国と地獄の差が出る『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則』の著者でもある衣田順一氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
誰もがAIに心の叫びを預けられる時代が来た。
「失恋の痛みを詩にして」と頼めば、生成AIは一瞬で「胸が裂けるような孤独」「色褪せた世界の静寂」と、まるで人間の心を覗いたような言葉を紡ぎ出す。
だが、ちょっと待ってほしい。
その言葉は、本当に「自分の痛み」を捉えているのか?
AIのアウトプットに「何か違う」と感じたとき、どこがどうズレているのかを言葉で突き止め、問い直す力――それが、生成AI時代に人間が握るべき最後の武器、「言語化力」だ。
答えを量産するAIに埋もれないために、なぜ今、言葉で「問う」力が求められているのか?
AIの仕事・人間の仕事
生成AIの力は圧倒的だ。
ビジネスメールから小説、広告コピーまで、どんなテキストでも瞬時に生み出す。
たとえば、企業のキャッチコピーを依頼すれば、「未来を切り開く!」と勢いのあるフレーズを並べる。
だが、その言葉がターゲットの心に刺さるかどうかは、AIではなく人間が判断し、AIが提案した候補から「選び、決める」ことが必要になる。
また、「この表現、なんかかたいな」「もっと親しみやすい感じがいい」と感じたとき、具体的に言葉で整理し、AIに新たな指示を出す必要がある。
ここで曖昧なフィードバックしかできない人は、AIの能力を活かしきれない。あなたの言語化力が、AIとの対話の質を決めるのだ。
たとえば、AIに「新商品の魅力を伝える文章」を頼んだとする。
AIは「革新的なデザイン」「最先端の技術」と提案してくる。
だが、それが本当に顧客の心をつかむかどうかは、提案を見た人間が判断し、選び取る必要がある。
「この言葉だとZ世代に響かない」「もっと情感を込めてほしい」と具体的に指摘できれば、AIはさらに精度の高いアウトプットを返す。
言語化力とは、AIの無限の可能性を人間の意図に沿って引き出すカギなのだ。
AI時代に大切になってくること
AI時代において、価値の中心は「答え」から「問い」に移っている。
AIは膨大なデータから、どんな質問にも答えを量産できる。
だが、その答えが本当に意味を持つかどうかは、どんな問いを投げかけたかにかかっている。
たとえば、AIに市場分析を依頼する場合、「ファッション市場のトレンドを教えて」では曖昧すぎる。
「2025年の日本のZ世代向けファッション市場のトレンドと、購買意欲を高める要因をデータに基づいて分析して」と具体的に指示すれば、AIはピンポイントで役立つ情報を返す。
こうした具体性は、言語化力の賜だ。
自分の頭の中の曖昧なイメージを明確な言葉に変換する能力が、AIとの対話の深さを決める。
「言語化力」は人間らしさの証明
AIがどんなに進化しても、言語化力は人間だけの領域だ。
なぜなら、言語化とは感情や価値観、経験を整理し、伝える行為だからだ。
AIは痛みを表現できるが、それを「自分のもの」として選び取るのは人間だ。
AIの文章に違和感を感じたとき、「なんかヘン」としか言えない人は、AIの力を引き出せない。
だが、「この部分が堅苦しい」「もっとカジュアルなトーンにして」と具体的に指摘できる人は、AIを強力なパートナーに変える。
言語化力は、自己理解や他者とのコミュニケーションにも直結する。
たとえば、チームでアイデアを出すとき、自分の考えを言葉で明確に伝えられなければ、どんな優れた発想も埋もれてしまう。
AIが答えを量産する時代、言語化力は人間らしさを証明する力だ。
自分の思いやビジョンを言葉にできる人は、AI時代でも他者と差別化できる。
AIに振り回される人の特徴
同じチームに2人の社員がいるとしよう。
一人はAIに文章をつくらせ、そのまま提出する。
もう一人はAIの文章をベースにしつつ、相手に合わせながらその価値を表現して届けられる人。
どちらが評価されるかは明らかだ。
これから問われるのは、AIを「使えるかどうか」ではない。
AIの文章を「人を動かす言葉に変換できるかどうか」である。
『コピーライティング技術大全』や『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則』には、そのための具体的なフレームと実践例が数多くまとめられている。
AIが言葉を量産する時代だからこそ、人間にしかできない「言語化力」を身につけることが、未来を生き抜く最大の武器になる。ぜひ2冊で力を磨いてほしい。
(本原稿は、『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』と『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の著者による特別投稿です)
『コピーライティング技術大全』は、25年間、再現性実験を繰り返してきた、本物の技術が一冊凝縮。東証プライム上場・現役マーケッター「北の達人コーポレーション」木下勝寿社長も、「この本は、100万円以上の価値がある!」と評しています。ぜひチェックしてみてください。
【著者】神田昌典(かんだ・まさのり)
日本最大級の読書会「リードフォーアクション」発起人、NPO法人 学修デザイナー協会理事
上智大学外国語学部卒。ニューヨーク大学経済学修士、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士。大学3年次に外交官試験合格、4年次より外務省経済局に勤務。戦略コンサルティング会社、米国家電メーカーの日本代表として活躍後、1998年、経営コンサルタントとして独立。『GQ JAPAN』(2007年11月号)では、“日本のトップマーケター”に選出。2012年、アマゾン年間ビジネス書売上ランキング第1位。2018年、マーケティングの世界的権威の「ECHO賞」国際審査員に選出。2019~2020年、古田土会計が評価する「社長の成績表」で2年連続No.1に。現在、ビジネス分野のみならず、教育界でも精力的な活動を行っている。おもな著書に『
稼ぐ言葉の法則』『
60分間・企業ダントツ化プロジェクト』『あなたの会社が90日で儲かる!』『非常識な成功法則』『口コミ伝染病』、監訳書に『
ザ・コピーライティング』『
伝説のコピーライティング実践バイブル』『
ザ・マーケティング【基本篇】』『
ザ・マーケティング【実践篇】』、監修・解説書に『
最強のコピーライティングバイブル』などがある。
【著者】衣田順一(きぬた・じゅんいち)
マーケティング・コピーライター、アルマ・クリエイション株式会社コンテンツ戦略室 ディレクター
大阪市立大学文学部卒。鉄鋼メーカーの住友金属工業株式会社(現・日本製鉄株式会社)入社。製造業向けB to B営業と営業企画部門を経験。営業室長、企画部上席主幹(部長級職位)として組織をリード。脳性麻痺の子どもへの対応からテレワーク(在宅勤務)を志向。時間と場所の自由が利く、セールスコピーライターという仕事に出会う。商品の魅力を文章で表現し、クライアントと買った人両方に喜んでもらえる点に惹かれると同時に、営業と企画の仕事との共通点も多く、これまでの経験も活かせると考え、セールスコピーライターになる。現在は、社内の各種ライティングやコピーライティング関連講座の講師を担当。これまで800人以上にのべ3500回以上のコピーのフィードバックを実施。著書に『売れるコピーライティング単語帖』(神田昌典との共著)がある。
【著者・神田昌典からのメッセージ】
本書は、私が25年にわたり実践してきた、ネット・スマホ時代に完全対応したコピーライティング技術の集大成だ。
「焼け野原に立たされたとしても、翌日には紙とペンだけで稼ぎ始める力」を本書で届けたい。
私たちが、長いキャリアにおいて価値を提供し続けるには、読解力に加え、次の4つの力が必要だ。
「どうすれば、情報を正しく判断できるのか?」【判断力】
「どうすれば、自分ならではの価値をつくれるのか?」【思考力】
「どうすれば、その価値を、必要な相手に伝えられるのか?」【表現力】
「どうすれば、広く遠くまで届けられるのか?」【発信力】
このように判断・思考・表現・発信という相互に連動する力、すなわち自分の意志で生きる力については、不当に軽視されてきた。
本書では、この「4つの力」が身につくコピーライティング技術100を初めてお伝えする。
日本の広告事例画像40点以上、図表120点以上を掲載。
紙・スマホ・ウェブに完全対応。
書籍初公開のオリジナルツールも多数盛り込んだ。
私自身、この世界で四半世紀、25年の集大成のつもりですべてをぶち込んだ。
心して読んでほしい。そして現場でとことん活用してほしい。
必ずや今、苦しみ悩みもがいている、あなたのお役に立てるはずだ。
【PS.】下記の『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則』とセットに読むと効果は倍増する。ぜひ読んでみてほしい。
【ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ】
【東証プライム上場社長で現役マーケッターの木下社長が衝撃生告白】
「この本は、100万円以上の価値がある」
「この本を読めば、ABテスト100回分を節約できる。3520円はタダみたいなものだ」
「4時間かけて読むことで、クリエイティブに悩む時間を400時間削減できる」
「WEBクリエイティブをやっている人にとっては“すぐに使えるノウハウ"が満載。
正直、同業者の私の立場からすると、読者のスキルが“すぐ"に上がるので競合が増え、あまり売れてほしくない(笑)」
「誤解してはいけないのは、“いい文章を書く技術"の本ではなく“ネットで最も成果を上げるためのコピーライティング"に特化している内容なのだ。ここを間違えてはいけない。ちまたにあるコピーライティング本とは根本から違うのだ」
ご購入はこちらから!→[Amazon.co.jp][紀伊國屋書店BookWeb][楽天ブックス]
『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』おもな目次
★はじめに(神田昌典):生きる力の源泉となる、すべての社会人のための国語力
★【解説付】おもなコピーライティング用語105
★本書で扱うコピーライティング技術100
★第1章:コピーライティングで売上が上がる理由
★第2章:インパクトのある見出しをつくる8要素「BTRNUTSS(バターナッツ)」
★第3章:LP・セールスレターは組み立てるもの
★第4章:刺さるコピーの正体はPMM(Product Market Matching)
★第5章:人を動かす文章の構造「PASONA(パソナ)」がウェブ時代に深化した「PASBECONA(パスビーコーナ)」
★第6章:PMMを見出す「PMMサーチシート」
★第7章:成約率を高める32のライティング技術
★第8章:インターネットで活用するコピーライティング技術
★第9章:神田昌典コピーライティング至言29