「感じのいい人になれるか」は毎日のメールで決まる。相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう」「文面がこわいと言われるが、原因がわからない」「メールの返信に時間がかかりすぎて、1日が終わってしまう」。メール仕事には、意外と悩みがつきものです。本連載では、中川路亜紀著『新版 気のきいた短いメールが書ける本』(ダイヤモンド社)から編集・抜粋し、迷いがちなメールの悩みを解決するヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

メールで質問や依頼をするとき、目上の人に「教えてください」ではぶしつけな感じになることも。少し工夫すれば、より丁寧で感じのよい依頼に変わります。今回は、「教えてください」の代わりに使える表現や、誤用しやすい「ご教示」「ご教授」の違いについて紹介します。
「教えてください」の代わりに使える表現は?
---------------
・○○の発売予定についてお問い合わせいたします。
→「お教えください」「お尋ねします」などでもOK。さらにソフトにしたいときは、次のような書き出しにします。
・先般プレスリリースのありました○○の自動運転機能についてお尋ねしたいことがあり、ご連絡いたしました。
→書き出しでテーマを明確にしておくと、受け取った側は担当者に回すなどメール処理がラクになります。
・○○のパンフレットを拝見しておりますが、ひとつ確認させていただきたいことがあり、メールを差し上げます。
→「1点確認させていただきたいことがあり」もよくつかう言い回し。
・現在の空き状況についておうかがいしたいのですが、こちらでよろしいでしょうか。
→問い合わせ先の窓口が違うかもしれないときに確認する表現。
・○○の販売実績についてお教えいただくことは可能でしょうか。
→聞きにくいことを聞くとき。「お教え願えますでしょうか」という言い方もあります。
・ご回答をお待ちしております。
→最後に念押しで入れておくと効果的。
---------------
「ご教示」と「ご教授」はどう使い分ける?
---------------
× 入館手続についてご教授ください。
○ 入館手続についてご教示ください。
---------------
「教示」は、方法・手段などについて教え示すこと。「教授」は、学問・技芸を教えること。入館手続は「教示」が適切です。
本記事は『新版 気のきいた短いメールが書ける本』を一部抜粋・編集したものです。