超古典的なパワハラ店長にドン引き
この職場、本当にヤバい……
「それであんた、なにができんの?」と聞かれ、「キッチンカーは何度かやったことあるんで一通りできます」と回答。「ミホ(アルバイトの女性の仮名。基本、呼び捨て)、こいつに盛り付け、教えて」と指示が飛び、焼きそばの盛り付けをすることに。
球団の絵柄が描かれた箱に焼きそばを入れて電子秤で計量し、脇に紅しょうがを入れるという作業を任され、僕が焼きそばを、ミホさんが紅しょうがを盛り付けることになりました。
これまでにプロ野球やJリーグなど、延べ15回ぐらい球場やスタジアムのバイトをやった僕の経験上、こういう盛り付け作業では10グラム程度は誤差の範囲内とし、スピード重視でどんどん進めることが求められてきました。が、どうやら今回は違う模様。
少しでも誤差があるとミホさんは紅しょうがを入れてくれないので、ぴったりの量になるように調整する必要があります。そうしないと店長に怒られるんだとか。当然、作業効率は落ちますが、仕方ないですね……。
やり方を教わりながら、おつまみ用の鶏肉の盛り付けも行っていきます。
すると、盛り付け作業の途中で店長が割り込んできました。
「このカレー、コンロで火にかけて焦げないように混ぜろ」とのこと。どうやら前日、残って冷凍したカレーを火にかけて解凍したいようです。
大鍋に入ったカレーを時々、混ぜればいいようですが僕は別の作業中。15分前に来たスキマバイトにいきなりマルチタスクさせて大丈夫なんでしょうか……。
盛り付け作業をしながら同時並行でカレーが焦げないよう混ぜるので当然、作業効率はさらにダウン。カレーをどの程度、加熱すればできあがりなのかも指示されず、どこまでやればいいのかわかりません。申し訳程度にカレーを混ぜつつ、盛り付け作業を進めます。
作業をしながら店内の様子をチェック。この店長、かなりコミュニケーションに難があるようです。
まず、言葉がかなりキツい。若いバイトの女性たちは基本、呼び捨て。指示も不明確で言葉足らずなので、全然伝わりません。そしてバイトさんが自分の思った通りに動かないと不機嫌になり、「なにやってんだ? 俺、こう言ったよな!?」とダメ出しするんです。聞いていて非常に不快です。
バイトの方々は店長のダメ出しに対し、「ああ、はい」と返答するのみ。皆さん相当、心が折れているみたいです。
「手が空いてるんだったら次、しなきゃいけねえことを探せ」
「俺が何をしてほしいか、察しろ」
「しゃべってねえで手、動かせ。しゃべっているんだったら時給、引くぞ」
超古典的なパワハラ言動の連発で、僕はドン引きしてしまいました……。