採用側が注目する3つの要素
私が就活時代にたどり着いた答えがこちらです。
1. 人柄の良さ
リーダー経験など学生時代に頑張ったことを無理に作る必要はありません。「正直にお伝えすると、リーダーシップには自信がありません」と伝えた方が、誠実さとしてプラスに働く場合もあります。
面接官は「この人と一緒に働きたいか」を見ています。素直さや誠実さを正直に示すことが強みになるのです。
2. 自分の頭で考える力
381社を対象にした経団連の調査(※)では、新卒に求める能力として上位に次の能力が挙げられました。
1位:課題設定・解決能力
2位:論理的思考力
3位:創造力
これらに共通するのは、3つとも「自分の頭で考える力」であるということです。
指示されたことをこなすだけでなく、「もっと良くするには?」と工夫できる学生に、企業は伸びしろを感じます。
3. 行動の差別化
最後に必要なのは「他の学生と違う行動」です。私は面接後に毎回手書きのお礼状を送りました。ESの自由記入欄には自作の切り絵を貼りました。
こうした小さな工夫が、学歴や実績を超えて評価につながります。
「早慶だから安泰」という思い込みを外そう
早慶に通っていても、就活で苦戦する学生は少なくありません。
逆に、学歴は関係なく、“戦い方”さえ工夫すれば、大手企業から内定を得ることができます。
就活は「受験勉強の延長」ではなく、「人柄×考える力×行動の差別化」で勝負が決まるのです。
学歴や華やかな肩書きに縛られず、自分の強みを正直に示し、頭で考え、行動で差をつけること。
それこそが、これからの就活を乗り越えるための鍵となるのです。
※「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果」(一般社団法人 日本経済団体連合会、https://www.keidanren.or.jp/policy/2022/004_kekka.pdf)