「大学受験」は10代における最大のイベントです。残念な側面でもありますが、いい大学にいけば、なりたい職業になれる確率は上がり、将来の選択肢は増えるのが現在の日本です。それほどまでに大学受験の持つインパクトは大きくなっています。そんな難しい時代でも「自分らしい大学進学」をするために書籍:『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』が発売されました。本書は、きれいごとを抜きにして、「大学受験とはどういうものなのか」「人生とはどういうものなのか」を考えることができる受験の決定版です。本記事では発刊を記念して著者である、びーやま氏への特別インタビューをお届けします。

受験生Photo: Adobe Stock

偏差値50に届かないのはなぜ

――「日東駒専」に代表されるような大学に落ちてしまう学生は毎年それなりの数いるかと思います。こういった学生はなにが足りないのでしょうか。

びーやま氏(以下:びーやま):なかなかシビアな質問ですね。

 結論から言うと日東駒専に落ちてしまう学生に足りないのは「基礎レベルの8割修得」です。突出したところを除くと日東駒専の偏差値は大体50前後ですが、これは基礎レベルを8割カバーできれば突破できる偏差値です。

 ですが、そこに至っていないということは、科目なり範囲にまだ大きな穴があると言えるでしょう。

――詳しく教えてください。

びーやま:そもそもの前提ですが、日東駒専は簡単な大学ではありません。

 世の中には日東駒専は誰でも入れるみたいなことを言う人がそれなりにいますが、偏差値50ということは受験生の半分は日東駒専に入れないということです。

 ですので、もちろん日東駒専よりも入試難易度の高い大学があることは否定しませんが、一般的に見たら日東駒専は簡単な大学ではありません。

 このことを前提に偏差値50を突破できないというのは、基礎レベルに相当の穴があります。代表的な例だと、「英単語の暗記量が足りていない」というのが挙げられますが、「まずはこれをやろうね」と言われるレベルのことをやれていないと言えるでしょう。

 そのため、必要な勉強法としては、高校入学レベルや高校基礎レベルの問題や参考書から取り組んでいくのがいいです。もっと具体的に言えば、高校1年生レベルの内容をしっかりカバーすることが最初の一歩です。