点を取りこぼさないことが第一優先

――理屈はわかるのですが、さすがに大学受験の準備で「高校1年生の内容を勉強する」というのは、出遅れ感もあって不安だと思うのですが、そのあたりはどうなのでしょうか。

びーやま:それは大きな勘違いです。大学受験はむずかしい問題だけで構成されていると思われがちなのですが、実はそうではありません。

「高校1年生~高校3年生までの内容」で構成されるのが大学受験です。そのため、どこで点数を取りこぼさないようにするかを考えたときに、取れるべきところで取れるようにするのがなによりも大事なんです。そして、その取りこぼしがなければ偏差値50の壁は突破できます。

――点数を取りに行くというより、点数を落とさないというイメージなんですね。

びーやま:おっしゃるとおりです。

 しかも、むずかしい問題は全体の正答率も下がるので、取りこぼしても大きなダメージにならないのですが、簡単な問題は全体正答率が80%を超えることも普通にありますから、自分だけその問題を落としたらとんでもないダメージですよね。

 しかも受験は1点差とかで合否がわかれるわけで、まわりがみんな答えられるような簡単な問題を間違えてしまうのは致命的です。

――たしかに、それは厳しいものがありますね。

びーやま:ですよね。

 それと1つ言いたいのは、基礎問題は解くのも簡単ですし、覚えやすいものばかりなんです。それでやればやるほど成績も伸びるので、勉強の手応えも得やすいという特徴もあります。

 大学入試の難問は「解説を読んでもわからない」ということが度々起きますが、基礎の場合はそういったストレスもないので、勉強もしやすいかなと。

 なので、話をまとめると、偏差値50を突破できない場合は焦らずに基礎レベルの8割修得に励んでほしいです。むずかしい問題をやったほうがいいのではと焦ることもあるかと思いますが、そこは堪えて基礎の徹底です。偏差値50を超えると受験生として戦える実感も湧いてくるので頑張っていきましょう。

――本日はありがとうございました。

びーやま[著]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。