ポイント1:クルマのサイズと取り回し性

 言うまでもなく、大きなクルマはコンパクトカーに比べると駐車や住宅街の道などで取り回すのが大変になります。これはボディサイズとともに最小回転半径が大きくなるので小回りがききづらいことが影響しています。また、ボディが大きくなる分クルマの四隅の感覚が掴みづらくなるケースもあります。

都内の住宅地などは狭い道や急な曲がり角が多く、大きなクルマは取り回しが大変です都内の住宅地などは狭い道や急な曲がり角が多く、大きなクルマは取り回しが大変です Photo:PIXTA

 ただ四隅の感覚は単純に大きいからつかみづらいというものでもなく、小さくてもつかみづらいものもありますし、逆に大きくても車両感覚がわかりやすくて運転しやすいものもあります。このあたりは実際に乗ってみないとわからないので、なるべく購入時に試乗してみることをおすすめします。

 かつては高さ制限1550mmの立体駐車場にも入庫できるようにとクルマ選びの際に全高を気にする人が多かったですが、SUVが流行してからは少なくなったように感じます。

 街中での取り回し性はコンパクトカーに分がありますが、高速道路などのクルージング性は至極の一言。これを味わうと、次も大型車を選びたくなるはずです。

ポイント2:クルマの重さ(車両総重量)

立体駐車場欲しいクルマが駐車場に入るかどうか考えるとき、忘れやすいのが「重さ」。サイズは大丈夫でも車両総重量で引っかかることがあるので注意 Photo:PIXTA

 マンションの自走式立体駐車場の場合、サイズの制限だけでなく重量制限もあるケースもあります。重量制限は車両重量(車両本体+満タンの燃料+エンジンオイルや冷却水、バッテリーなどの重量)ではなく、車両総重量(車両重量+最大乗車定員の重量)で判断することになります。

 自走式立体駐車場の上層階だと重量制限が2トンというケースも。そうなるとEVのID.Buzzはもちろん、アルファードのガソリン車でも引っかかってしまいます。このような場合は賃料が上がっても平置きの駐車場などを探すしかありません。