ID.Buzzは、乗って楽しく見て楽しいクルマ

F:欧州の“戻り基調”の中で、ID.Buzzの役割についてはどう見ていますか。日本では「来店理由になって他モデルに波及」という絵が見えましたが。

沢:そこは国や販売体制によって事情が異なるので一般化はしにくいのですが、話題を作る力という点では、各マーケットでも注目を集めやすい存在だと思っています。日本でもそうでしたが、ID.Buzz目的の来場がブランド全体の検討に広がるケースがままあります。ID.Buzz自体は台数で勝負するモデルではないので、「見に来てもらう入り口」としての役割は、海外でも一定の期待があると見ています。

F:なるほど。とてもよく分かりました。長時間ありがとうございました。

一同:ありがとうございました!

沢村さん、ありがとうございました!沢村さん、ありがとうございました! Photo by AD Takahashi

 注目度抜群。乗って楽しく見て楽しい、現代版Type2のID.Buzz。ディーゼルゲート事件後にいささか精彩を欠いていたフォルクスワーゲンが久々に放った一手であり、イメージ回復の嚆矢となるモデルといえます。

 お近くのディーラーで、ぜひ実物に触れてみてください。「やっぱりフォルクスワーゲンはいいなぁ……」とうならされること請け合いです。

 次号は、軽自動車のオールラウンダーのお話です。お楽しみに!

(フェルディナント・ヤマグチ)

大きなクルマを買うときに気をつけるべきこととは?

 こんにちは、AD高橋です。

 今回取り上げているID.Buzzは、全長4965×全幅1985×全高1925mm、ホイールベースが3240mmと超ビッグサイズ。参考までに、トヨタのLサイズミニバンであるアルファードは、全長4995×全幅1850×全高1935mm、ホイールベースが3000mm。ID.Buzzの大きさ、特に全幅がかなり広いことが数字からもわかると思います。

 大きなクルマは、その分車内が広いので大勢でゆったり乗ることができるし、荷物をたくさん積んで出かけることができます。一方で国土が狭い日本では小さいクルマのほうが便利だと感じるシーンもたくさんあります。

 今回はいつもとは趣向を変えて、大きいクルマに乗りたい人はどんなところに注意して選べばいいかを考えてみたいと思います。