
仕事のコミュニケーションは、キャッチボールと似ています。仕事で良好な関係を築いていくためには、どんなボールを投げるべきなのか。「適切なボールの投げ方」を考えてみましょう。(ギックス共同創業者 田中耕比古)
コミュニケーションはキャッチボール
“強いボール”を投げるとどうなる?
前回は、部下に仕事を依頼する際の「ボールの投げ方」について解説しました。
しかし、どんなボールを投げるかが大事なのは、仕事を依頼するシーンに限りません。また、その相手が部下であるとも限りません。
前回は、「コミュニケーションとはキャッチボールである」という前提のもと、「想定外にバスケットボールやボウリングの球を投げられても困る」「思ってもいない速さのボールを投げられても困る」というお話をしました。
今回は、特に「速度」の観点で考えていきます。
速いボール、あるいは強いボールを投げると、相手はびっくりします。
委縮してボールを受け取れない状態になってしまったり、怒って帰ってしまったりすることもあり得ます。こうなると、キャッチボールはそこで終了です。
場合によっては、もっと速いボール、もっと強いボールを投げ返してきて、けんかになることがあるかもしれません。
こうした事態を避けるのは、現実のキャッチボールでは当然ですが、仕事においても重要なことです。