感じのいい人が「厳しい指摘をする前」に必ず伝える“たった1つのこと”写真はイメージです Photo:PIXTA

仕事のコミュニケーションは、キャッチボールと似ています。仕事で良好な関係を築いていくためには、どんなボールを投げるべきなのか。「適切なボールの投げ方」を考えてみましょう。(ギックス共同創業者 田中耕比古)

コミュニケーションはキャッチボール
“強いボール”を投げるとどうなる?

 前回は、部下に仕事を依頼する際の「ボールの投げ方」について解説しました。

 しかし、どんなボールを投げるかが大事なのは、仕事を依頼するシーンに限りません。また、その相手が部下であるとも限りません。

 前回は、「コミュニケーションとはキャッチボールである」という前提のもと、「想定外にバスケットボールやボウリングの球を投げられても困る」「思ってもいない速さのボールを投げられても困る」というお話をしました。

 今回は、特に「速度」の観点で考えていきます。

 速いボール、あるいは強いボールを投げると、相手はびっくりします。

 委縮してボールを受け取れない状態になってしまったり、怒って帰ってしまったりすることもあり得ます。こうなると、キャッチボールはそこで終了です。

 場合によっては、もっと速いボール、もっと強いボールを投げ返してきて、けんかになることがあるかもしれません。

 こうした事態を避けるのは、現実のキャッチボールでは当然ですが、仕事においても重要なことです。