「あの人、まるで別人のように変わったよね」と言われる人がやっていること・ベスト1とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

「あの人、まるで別人のように変わったよね」と言われる人がやっていること・ベスト1Photo: Adobe Stock

環境を変えることの力

「あの人、まるで別人のように変わった」と言われる人がいます。
 見た目やスキル、仕事ぶりが大きく変化し、周囲を驚かせる人です。

 その変化は偶然ではなく、意図的な積み重ねの結果です。
 本記事では「別人レベルの変化」を実現するために必要な要素を整理します。

 人は環境に大きく影響されます。
 職場、住む場所、付き合う人……。これらが行動や思考のパターンを決定づけます。

 別人のように変わる人は、自ら環境を選び直すことで、新しい行動習慣を獲得しています
 逆に環境を変えないままでは、従来の行動パターンに縛られ、変化は限定的になりがちです。

小さな習慣の積み重ね

 大きな変化は、一気に訪れるものではありません。

「毎日10分の読書」「週2回の運動」など、小さな習慣を継続することが、やがて別人に見えるほどの変化につながります。

 小さな積み重ねは周囲からは目立ちませんが、数年後に確実に差となって現れます

アイデンティティを再定義する

 別人になるためには、自分のアイデンティティを再定義することも重要です。
「自分はこういう人間だ」という固定観念を壊し、新しい役割や能力を受け入れる。

 例えば、「私は文系だから数字は苦手」と思い込む代わりに、「数字を扱うビジネスパーソン」として学び直す。
 このような意識の転換が、新しい行動を支えます

「まるで別人」になるためには、環境を変え、小さな習慣を積み重ね、アイデンティティを再定義することが必要です。
 一気に変わるのではなく、淡々と続ける積み重ねが、大きな変化を生み出します

 他人に押し付けず、自分のルールで続ける。それが「ゆるストイック」の本質です。
 私たちもまた、小さな一歩から積み上げ、ゆるストイックに生きましょう

佐藤航陽(さとう・かつあき)
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86 をスタートさせた。