敵意がないことを示した上で
能動的な返事をする
次にロックオンされそうな時の「魔法の一言」を用意しておきましょう。普段は距離を保ちつつも、不意に話しかけられたら「能動的な返事」が最強の武器になります。
その言葉とは「わかりました。~も進めておきますね」です。まずは「わかりました」と相手の言葉を受け止めて、敵意がないことを示します。その上で、「~も進めておきますね」と自分の次の行動を付け加えることで、「私は言われたことだけをやる人間ではない。すでに自律的に動いている」という姿勢を明確に示します。
この能動的な返事で「ただの指示待ち人間ではない」と相手に認識させて、ロックオンのプロセスを初動で停止させることができるでしょう。
具体的な進捗と次の行動を伝えて
相手の介入を防ぐ
曖昧(あいまい)な指示を投げられた場合でも、「はい、わかりました」に加えて、作業のプロセスを確認しましょう。「では、まず○○から着手し、午後には○○の件も確認しておきますね。」と返せば相手に「この人はすでに動いているな」と認識させ、口を挟む隙を与えません。
進捗(しんちょく)を聞かれた時も要注意です。「まだ途中です」と曖昧に答えれば、相手の「教えたい」というスイッチを押してしまうかも。「○○の部分まで進んでいます。この後は○○を進めて、明日の朝には報告しますね」と、具体的な進捗と次の行動を伝えることで、相手の介入を防ぎましょう。
理不尽な要求をされた時はどうするか。「これ明日までにやっておいて!」という無茶振りがきたら、口答えをせず「わかりました」といったん受け止めます。そのあと、「ただ、明日は○○の締め切りがあるため、こちらを優先したいのですが、どうでしょうか?」と、代替案を提示して、相談する姿勢を見せましょう。
ただの「言いなり」ではなく、無茶振りがきても、相手と相談しながら仕事をする姿勢をとれば、相手は「よいコミュニケーションが取れている」と錯覚するはずです。あなたに信頼を置くようになるでしょう。
感じのいい人は、面倒な人に遭遇しても、相手への敬意を持ちつつ、フラットな人間関係を保っています。変にべったりせず、避けることもなく、距離を上手に保っているのです。
高圧的な人は「指示待ち人間」をロックオンしがちです。そうならないよう、自律的で積極的な言動を見せていくのが大切です。
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心ない言葉を何度も言ってくる人にどう対応すればいいのでしょうか。相手からの攻撃を一発で止めて、穏やかな距離感を保つための「魔法の一言」を教えてもらいました。