「取り組むべき課題のメニューはこちらとなっております。今の状況を考えると、この課題に取り組むべきだと考えますが、いかがでしょうか?」
質のよいメニューがあれば、相手と一緒に前向きな議論ができます。
取り組む課題は
複数あってもいい
イメージが湧きやすいように、大手家具メーカーの今後の成長に向けた課題候補を書き出してみました。
・課題候補1:国内向け×家具周辺領域への進出
・課題候補2:国内向け×EC強化
・課題候補3:海外向け×ブランディング強化
・課題候補4:海外向け×パートナーの開拓
その3 複数の案から表で意思決定(同書より転載) 拡大画像表示
課題の候補を並べたあとは、どれを選ぶか評価軸を作成し、何に取り組むのかを決定します。
なお、選ばれる課題は1つに強引に絞る必要はありません。複数同時に取り組むことによって、より良い成果が期待できるならば、複数の課題を選びます。
課題が多いときは
2軸のマトリクスで比較する
課題の候補が多くある場合に、このパターンは有効な手法です。
取り組むべき課題を書き出してマトリクスにプロットします。2軸の評価軸は「インパクト」×「実現性」にすることが多いです。
ただし、私はこの方法をあまり推奨していません。なぜなら、課題をたくさん書き出していくと、それぞれの課題のつながりが見えづらくなり、すべての課題が別々の議論になってしまう可能性が高いからです。
また、マトリクスに課題をプロットする際には文字数を減らさなければならないため、記載された課題の抽象度が高くなってしまいます。その課題の候補を「インパクト」と「実現性」で評価することは難しく、主観的な意見が多くなる傾向があります。
その4 2軸マトリクス(同書より転載) 拡大画像表示
『課題解決の思考法「見えていない問題」を発見するアプローチ』(高松康平、日本実業出版社)







