正反対の課題同士を
戦わせてみてもいい
悩ましい2項対立をつくり、「何を選び」「何を捨てるのか」を意思決定します。
「右に行くのか?左に行くのか?」というように課題を大きく2つの方向性に分けることができる場合には、このかたちで表現します。こっちを選べば、そっちは選べない悩ましい2つの選択肢を提示します。
その2 A vs B(同書より転載) 拡大画像表示
たとえば、次のようにです。
・コスト重視 VS 品ぞろえ重視
・既存顧客深耕 VS 新規顧客開拓
・営業力強化 VS コンテンツ力強化
・内製化 VS 外注
誰がどう見てもこの課題に取り組みたいよね、と思われてしまうような出来レースを表現しても意味はありませんので、意見が2つに分かれるような選択肢を提示します。
2つの課題候補を並べたあとは、評価軸を書き出します。評価軸は課題に取り組むことによるインパクト(結果におよぼす影響度)および実現性を見極めるためのものです。
複数案を表で見せるのも
上司の同意を得やすい方法
課題の候補は、「どこを伸ばすのか」×「何に取り組むのか」×「何を強化するか」の組み合わせで無数にありますが、今の状況を理解したうえで有力な案を書き出してみます。
ポイントは、提示した課題の候補に、ある程度の網羅感を感じられることです。
どの課題に取り組むかはこれから決めるとして、このどれかに取り組むべきだということに納得してもらえたら、議論を次に進めることができます。
これは、「課題を選ぶためのメニューをつくるような作業」とも言えます。相手に伝える際は、レストランで接客しているような感覚に近いです。







