課題を選ぶ際には、「どこを伸ばすのか」×「何に取り組むのか」×「何を強化するか」を複合的に考えるため、課題の選択肢は無数に存在します。その中で有力な課題の候補をリストアップして、一番効果的なものを課題として選びます。
何に取り組んだら、より良い未来をつくれるかという思考は、非常に楽しいものです。これからの作戦を決める一番のポイントであり、新しい未来をつくる前向きな時間です。
「これが課題だ!」と自分にとっては当たり前の結論に思えてくることもありますが、それはずっと考えているからです。相手にはそれは伝わりませんので、なぜその課題に取り組むのかを資料にまとめます。
いろいろな課題の候補はあるけれど、ほかではなく、これが一番取り組みたい課題である、と資料にまとめて伝える必要があります。
その資料を「課題を決めるキーチャート」と呼んでいます。4つ表現方法があります。
課題を決めるキーチャート(同書より転載) 拡大画像表示
課題を1つ選べたら
3つの理由で妥当性を補強する
強力な事実がある場合、事実を解釈して「課題は○○である」と帰納的にまとめることができます。
「課題は○○である」というメッセージを上に記載し、その下に必要なファクトの情報を並べます。ファクトの数は、3つくらいがよいでしょう。
その1 事実の解釈(同書より転載) 拡大画像表示
この方法が一般的なやり方ですが、「見えていない問題」の発見では「それが本当に課題なのか?」「ほかにはないか?」と言われる可能性があります。そこで、ほかの方法を考えてみましょう。







