
富裕層がハワイ島の不動産を選んだ“決め手”とは?
不動産購入に当たり、夫妻はハワイ島の他の会員制コミュニティである、マウナ・ラニやフォーシーズンズ・フアラライなどの不動産も見学して比べて、自分たちにはコハナイキが合うと判断したという。
トライアスロン大会の常連であるクロウフォード夫妻は朝早くからランニングや自転車で汗を流すため、ジム設備や、25メートルの長さがあるプールに加え、プライベートビーチでシュノーケリングやダイビングができることは大事だ。
しかし、それ以上に、会員だけが利用できるゴルフ場の存在とスタッフの親切さ、空港から車で10分と近いことが購入の決め手となったという。
海が見える4ベッドルームのタウンハウスに離れの独立したゲストハウスがついている点も気に入った。
「子どもたちや孫が来れば一緒にタウンハウスに泊まるけど、友人が遊びに来た場合は、離れに独立しているゲストハウスに泊まってもらい、お互いにプライバシーを保ちつつ滞在を楽しめるし」と言う。
室内と室外の両方にシャワーがあり、海やプールでトレーニングをした後に、家に入る前にシャワーを軽く浴びられる点もお気に入りだ。
億万長者の住民たちとの交流とはどんなものかと聞くと、クロウフォード夫妻は「ここに住み始めてから、仲のいい友達がたくさんできた。ゴルフやディナーやスポーツやイベントを通して、自然と親しくなる機会が多い。住民の誰ひとりとして、銀行口座にいくら貯金があるなどという話はしない。ディナーの席でもバーでも、誰もが平等に扱われる」と説明する。
現在、コハナイキの会員制クラブのメンバーは180人ほどだとニコルソンさんは言う。著名なゴルフコース設計家のリース・ジョーンズが設計した18ホールのゴルフ場が一番の魅力でもある。
さらに映画館、ボーリング場や寿司レストラン、ビール醸造場、ポーカールームなどが入っているクラブハウスが2016年に6500万ドルの建設費をかけて完成し、この施設も大きな人気を集めている。
あらかじめプライバシーが確保された空間で、人生の後半にさしかかった時期に新たな友人を作り、家族ぐるみで親しい付き合いをする――それが超富裕層の考える現代のパラダイスなのかもしれない。
