教養がないと白と黒の間にあるグレーゾーンがわからなくなります。世の中のことは、たいていは好みの問題です。

 教養があり、視野が広い人は「絶対的な正解はない」というスタンスで議論をし、自分の考えと異なる意見も尊重します。

 教養がなく、視野が狭い人は「絶対的な正解がある」というスタンスで議論をし、自分と異なる意見は徹底的に叩いて攻撃します。

 賢さの指標は学歴だけじゃないですよ。

 知識や経験がある人は「一概には言えない」「ケースバイケース」という言い方をし、知識も経験もない人は「絶対にそうだ」「間違いない」という言い方をよくします。

 私は、何もわかってない人ほど断定を好むと思っています。世界はそんなに簡単ではないです。

「自己承認欲求おばけ」は
危ないので距離を取ろう

 私は、距離感がバグっている人とは一線を引くようにしています。

 初対面なのに30分くらいで、「借金が1000万円ある」「親の学歴」などの踏み込んだプライベートな話を始める人は、トラブルに発展しやすい印象があるので注意しています。

 他人と自分との距離感は大切ですね。

「初対面からグイグイ距離を詰めてくる人」「不自然なくらい親切な人」が、将来的に自分の苦手な人になる、という話に妙に納得しました。

 わりと危ない人たちに「自己承認欲おばけ」がいます。

 彼らは「俺のほうがすごい」「あいつはたいしたことない」と承認欲求を爆発させ、とんでもないことをしてきます。

 そして、自分の評価を上げるのではなく、他人の評価を下げることに熱心になります。

 妖怪になりそうな人がいたら、距離をとってくださいね。

 おそらくパーソナリティ障害だろうなと思う人と何回かトラブルになったことがありますが、基本パターンとしては「私は何も悪くない」という自己擁護がかなり強く、「自分に都合のいい物語」を語り出す傾向にあります。

 都合のいいウソも「真実です」と言い出すので、話し合いは不可能です。