「子ども達を死なせてやってください」生まれた赤ちゃんを拒否する父親のあり得ない要求【マンガ】ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰

若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。斉藤英二郎は、永禄大学の研修医だが、大学病院でトラブルを起こし、厄介者扱いを受けている。そんな中、NICU(新生児集中治療室)の研修が始まり、双子の低体重児を担当することになった。しかし、両親が低体重児であることを受け入れられず、斉藤も葛藤する。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第23話「父親と母親」を掲載する。

【あらすじ】

 主人公・斉藤英二郎は、永禄大学附属病院(永大病院)で研修している25歳の研修医だ。

 NICU(新生児集中治療室)での研修が始まり、指導医の高砂の元で、懸命に赤ちゃんたちと向き合っていた。

 斉藤の担当は、低体重児で生まれた双子の赤ちゃんだ。彼らが生まれても、しばらく面会に来なかった父親・田辺秀勝がようやく病室に現れた。

 しかし、高砂と斉藤は、田辺に衝撃的な事を言われた。

 「このまま子供達を…死なせてやって下さい」

 低体重児で障害が残る可能性があることを理由に、子ども達の受け入れを拒否したのだ。しかし、治療を中止して子どもを死なせるなど人道的にあり得ない話だ。実は、田辺は弁護士。全てを知った上で、斉藤らに対応を求めたのだった。

 斉藤はショックを受けるが、高砂や他の看護師たちにとっては、低体重児を受け入れられない親はよくいるようだ。

 斉藤は、母親に赤ちゃんたちのことをどう思っているのか尋ねる。すると、田辺の意外な一面を知ることになるのだった。

 若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!

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