【あと15日】宅建で絶対合格するための「強い心」の作り方
働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行を記念して、寄稿記事を公開します。

【あと15日】宅建で絶対合格するための「強い心」の作り方Photo: Adobe Stock

不安との向き合い方

 宅建試験まであと15日です。泣いても笑っても本当にあと少ししかありません。

 まだ15日も勉強しなければならないのかと思う方もいるかもしれませんが、逆に言えば勉強できるのはあと15日しかないのです。だからこそこの時間をしっかり噛みしめて勉強していただきたいというのが私の気持ちです。

 そんな中、ネガティブな気持ちになってしまう方がこの時期非常に多くいらっしゃいます。これは珍しいことではなく、この時期特に目立つものです。

 ある読者の声を紹介します。「試験直前期になり挑む気持ちや過去の不合格経験がトラウマとなって、自分はどうせ不合格だという気持ちに支配されてしまう」

 このような悩みは不合格を経験した方に特に多く見られます。私自身も不合格経験者ですから、その不安はよく分かります。しかし私は「大丈夫だよ」と寄り添うタイプではありません。立ち上がるのであれば自分の意思で立ち上がってください。私は立ち上がった方を全力でサポートし応援いたしますが、その一歩は自分自身で踏み出さなければならないのです。

「合格率17%の試験」という現実

 私が伝えたいのは「宅建試験は合格率17%の試験です」という現実です。100人受けて合格するのは17人。つまり不合格が当たり前、合格は偶然に近い試験であるということです(合格率は例年15~17%程度で推移)。だからこそ「落ちて当然、受かって偶然」という現実を「受かって必然」に近づけるために、皆さんは必死に勉強しているのです。

 ここから15日間に必要なのは、潤沢な勉強時間ではありません。自分の持てる時間を最大限引き出す工夫をする前向きさと、それを継続する強い信念です。この2つが合否を分けます。勉強時間がないと嘆く人は全国に大勢いますが、その中でも合格する人は必ずいるのです。

 生活の中でどう時間を捻出し、どう工夫するかが合否を左右します。ある人は家庭や仕事に追われながらも、工夫して少しでも時間を作り出し合格しました。大事なのはそういう工夫と前向きな継続なのです。

不安は努力の証拠

 また不安になること自体は悪いことではありません。不安は努力している証拠です。何も勉強していなければ不安など生まれません。努力しているからこそ不安になるのです。

 ただし、その不安に飲まれるかどうかはあなたの姿勢次第です。私は過去に1点足りずに不合格を経験しました。その悔しさを知っているからこそ、1点を取りに行く執念がいかに大切かを伝えています。合格点が37点で36点しか取れずに不合格となることがないように、1点にこだわり取りに行くのです。残り15日間は、やった分だけ点数に直結します。特に宅建業法と法令制限は点数を伸ばしやすい分野ですので、そこに力を注いでください。

(本原稿は、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の著者の寄稿記事です)