眠っている「共感力」を呼び覚ますと、
文章が劇的に変わる

 彼らは、文章力という枝葉ではなく、すでに自分の中にある、根や幹――「共感力」に気がつきました。

 根っこや幹がしっかりしていれば、枝葉は自然にスクスク育っていきます。

 そうなのです。
 結果を出したい、あなたにいま必要なのは文章力を身につけることではなく、あなたの中の共感力を呼び覚ますことなのです。

「文章力を上げなければ……」

 99%の人は大きな誤解をしています。

 実は、そこそこの文章力で結果は出ます。
 十分です。
 でなければ、高校時代の国語の成績が10段階で「2」の赤点だった私が文章を仕事にできるはずがありません。

 そして、小学生のときから、文章に触れている日本人には、少なくともそこそこの文章力があります。
 文章力をいくら学んでも、望む結果が出ない理由は実はそこにあったのです。

 あなたには、結果を出すための文章力が十分あるのに、それをさらに伸ばそうとしても、“伸びしろがわずかしかない”のです。
 だから、せっかくの努力が、結果につながらないのです。

 本書やこの連載で「正しい文章」が身につく代わりに、結果を出せるようになるのは、学校では教えてくれなかった共感力を呼び起こせるようになるからです。

 あなたの中に眠っているはてしないポテンシャルの扉が、ゴゴゴゴーッと開かれるのです。

 共感力によって、ほんの一瞬であなたの文章が見違えていくことを体験したときには、いままで知らなかったことを後悔するでしょう。

 それほどのインパクトがあります。

 エンパシーチャートについては、本書に譲るとして、ここでは文章で結果を出すための重要なポイントをお伝えしていきます。