そりゃ完全に地雷だって…産後の母親の心を追い詰めた新米医師の「無神経すぎる言葉」ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰

若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。斉藤英二郎は、永禄大学の研修医で、NICU(新生児集中治療室)の研修が始まった。双子の低体重児を担当することになったが、双子の両親は「障害を持つ可能性がある」と考えて、我が子を受け入れられずにいた。母親は退院し、赤ちゃんたちだけNICUで引き続き経過を見ることになるが、斉藤は母親を思いやるばかりに、余計な一言を言ってしまう。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第25話「医師・高砂」を掲載する。

【あらすじ】

 主人公・斉藤英二郎は、永禄大学附属病院(永大病院)で研修している25歳の研修医。

 NICU(新生児集中治療室)での研修が始まり、指導医の高砂の元で、低体重で生まれた双子の赤ちゃんの担当として奮闘している。

 双子の両親である田辺夫妻は、障害を持つ可能性があるという理由で、我が子を受け入れようとしない。

 点滴だけでなく母乳もスタートするが、母親の表情は暗いままだ。母親の退院が決まり、高砂は淡々と「今後は搾ったおっぱいを時々病院に持って来て下さい」とだけ伝える。

 一方、斉藤は母親に「長い間不妊治療してやっと授かったお子さんです!がんばりましょう!」と励まそうとする。高砂は母親の様子をみて「別にがんばらなくていいですよ」と、斉藤をけん制するように、一言かける。

 翌日、母親は病院に来なかった。

 斉藤は、高砂が冷たいせいだと言うが、ベテランの看護師は「どっちかって言うと、アンタのせいでしょ」と責める。

 納得いかない斉藤は、夜になって高砂の自宅に向かい、自分の発言の何が悪いのか問いただしに行く。すると、理屈だけでは立ち行かない厳しい現実を思い知らせる――。

 若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!

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