なぜ、配慮なく近づいてくる人を避けるべきなのか?
人の内面は、すぐには分かりません。ですから、私は「他人は分からなくて当然だし、過度な期待はしない」というスタンスを基本にしています。若い頃はもっと人懐っこい性格でしたが、様々な経験を通じて、期待しすぎると後で自分が傷ついてしまうことを学びました。
すでに私には、心から安心できる少数の友人がいます。新しい人間関係を築くための冒険をしたいという気持ちは、正直なところ、あまりありません。それでも新しい出会いが必要な時は、やはり「自分がピンと来た時」に「自分のペース」で関係を築いていきたいのです。
トラブルに巻き込まれやすい
こちらの都合をお構いなしに、ぐいぐいと距離を詰めてくる人を避けたほうがよい理由は、主に2つあります。
急激に距離を詰めてこようとする人は、人間関係の構築が不安定な傾向があります。そうした場合、意図せずしてトラブルに巻き込まれてしまうリスクがあるのです。
強引に近づいてくる人が、後になって実は商売や勧誘が目的だった、というケースも残念ながら存在します。純粋な好意からではない可能性も考えておく必要があります。
まとめ:自分のペースを守ることが、心地よい人間関係の鍵
結論として、こちらの様子を気にせずに一方的なペースで近づいてくる人とは、距離を置いたほうが賢明です。
「こういう人には近づいてはいけない」というテーマでお話ししましたが、最も大切なのは「誰と、どのようなペースで近づくかは、自分で決める」という基本姿勢です。
まずは自分のペースを大切にしてください。そして、もしそのペースを乱してくる人が現れたとしても、そこに相手からの「配慮」が感じられるかどうかを見極めることが重要です。配慮がなく、押しかけてくるような一方的なアプローチには、慎重になることをオススメします。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。








