金価格急騰!「その手があったか…」「庶民も手が出せる」割安に金を買う意外な方法写真はイメージです Photo:PIXTA

金(ゴールド)の価格が急騰している。資産としてだけでなく、その美しい輝きを放つ”姿”でも、古くから人々を魅了してきた「金」。「価値が上昇している時にこそ買い増す」というお金持ちの思考に倣い、我々が、少しでも安く金をゲットする方法を考えてみた。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)

お金持ちの思考は
「売る」ではなく「買う」

 日経平均株価は波乱含みだが、それを尻目に突き抜けて上がっているものがある。金(ゴールド)だ。

 9月末には国内金小売価格は1g当たり2万円を記録、10月に入ってからも毎日のように史上最高値を更新し続けた。国内だけではない。国際価格も上昇を続け、1トロイオンス(約31.1g)が4000ドルを突破した。わずか半年で3割上昇したというのだ。

 金価格が上がる要因は複数あるが、やはり米トランプ政権による先行き不透明感が大きい。ドルへの不信が、安全資産とされる金を買う後押しになっているという。また、インフレ時には現金を現物に替えて資産の目減りを防ごうとするもの。金がその受け皿になって買われている部分もあるだろう。

 庶民である我々はともすれば「そんなに上がっているなら金を売ってお金に換えよう!」と考えがちだが、売るどころか買い増すのがお金持ちたちの思考らしい。

 金は貨幣に替わる価値を有する実物資産であり、大きな暴落も考えにくい。それ以前に、ゴールドが放つ輝きは人を引きつけ、古今東西の権力者はこぞって黄金を求めた。誰もが本能的に金を持ちたいと願う。その証拠に、こんなに値上がりしているというのに買えないという現象が起きている。

 田中貴金属は10月7日に、取り扱っている地金のうち、小型地金の販売を一時停止すると発表した。注文が集中して製造が追いつかない状況にあるという。販売が停止されたのは地金の5g、10g、20g、50gで、最も小型の5gでも販売価格は11万円を超える。50gとなれば100万円越えだ。三桁のお金を出しても買えないのだから、金人気のすさまじさがわかるというものだ。

 誰もが憧れる金を、何とかして少しでも安く買う方法はないものだろうか。正面突破ではない方法を考えてみた。