中古品の金アクセサリーは
割安で買える?

 真っ先に考えつくのは、中古品を買うことだ。ブランド質屋やリサイクルショップに持ち込まれた金のアクセサリーなら、新品よりも安いのではないか。先に進む前に、前提として国内金小売価格とはK24の地金の場合であり、アクセサリー類はその限りではない。

 金でアクセサリー製品を作るには加工のしやすさから他の金属を加えることが多く、そのぶん金の純度が下がる。我々がよく見かけるK18のアクセサリーの場合、金の割合は75%となる。

 さて、中古の金アクセサリーなら割安に買えるだろうか。この答えは「店による」となる。金価格の高騰前に買い取ったアクセサリーでも、大手ブランド質屋や買い取り店は金価格の動向を見て価格改定をしていると考えられるからだ。小規模な個人経営店でも、1週間前と今週とでは価格が変わっていることもあるそうだ。

 普段なら、消費者がいい買い物をするには情報収集を怠らず、じっくり検討を重ねて……と言いたいところだが、こと金商品については「早く買ったほうが一番安い」というのが、ここ数カ月の状況なのだ。

 ただ、持ち主から委託販売の形で商品を預かっているリサイクルショップならば、安く買える可能性はある。持ち主は自分で買った金額をベースにして売りたい価格を決めがちで、その金額をこまめに更新したりしないものだ。チェーン展開していない地場のリサイクルショップをこまめに回れば、ひょっとして掘り出し物に出合えるかもしれない。

 同様に、オークションサイトやフリマアプリの個人間取引で割安に買える可能性はあるだろう。ただし、高額なものはやはり目で見て買いたい人や、ゴールドの知識があまりないという人には向かないかもしれない。