頭のいい人はChatGPTに「企画書を作って」なんて言わない。では、企画をまとめたいときに聞いている“すごい質問”とは？

＜AIの回答＞

　この旅行先化粧品提供サービスについて、6W3Hの枠組みを使って詳細なプランを作成します。

What（何を）
　このサービスは、旅行者が化粧品を持ち運ばなくてもよいように、指定した日数分の化粧品セットを目的地のホテルに配送する。このサービスは、その地域の気候や環境に適した化粧品を提供することで、旅行者の快適さと便利さを向上させることを目的とする。

Why（なぜ）
　旅行者は荷物を軽減したいというニーズがあり、とくに化粧品は液体制限や破損のリスクがあるため、持ち運びに課題がある。このサービスは、旅行の準備と旅行中のストレスを減らすことで、より快適な旅行体験を提供する。

Who（誰が）
　対象者は、主に旅行をする女性や化粧品を使用するすべての性別の人々。ビジネス旅行者や長期滞在者、休暇を楽しむ旅行者などが含まれる。

Whom（誰と）
　ホテル、化粧品メーカー、物流会社が主な協力者。ホテルは顧客への直接的なサービス提供に、化粧品メーカーは品質の高い製品提供に、物流会社は効率的な配送に関わる。

Where（どこで）
　主に観光地や主要な都市のホテルで提供される。国際的なサービスとしても展開可能。

When（いつ）
　予約は旅行計画の一部として、事前に行う。化粧品は宿泊者が到着する前日または当日にホテルに配送される。

How（どうやって）
　オンラインプラットフォームを通じてサービスを提供。顧客は旅行先、滞在期間、肌のタイプなどの情報を入力し、サービスを予約する。その後、サービス提供者が必要な化粧品を選び、指定されたホテルに配送する。

How much（いくらで）
　プチプラコスメを中心に、リーズナブルな価格設定。たとえば、3日間の基本セットで2,000円～3,000円の範囲で提供することが考えられる。

How many（どれだけ）
　初期段階では、主要都市のホテル数十軒と提携し、数百件の月間予約を目指す。将来的には、サービスの範囲を広げ、より多くの顧客に提供することが目標。

　頭ではなんとなく想像していたけど、まだ言語化できていなかった要素を含めて、ビジネスモデルの企画に落とし込んでいくために必要な各要素がほとんど描き出されました。狙いと違う要素があれば、AIの出力を見ながら少し時間を使ってさらに補足し、要素を変更・修正するなど人力で考えましょう。

　この技法は、アイデアを企画書に整えていく場面はもちろん、場に出たアイデアがどれも抽象的で、「もうちょっと具体的かつ現実的にしてから検討したい」というときにもおすすめ。この技法を使えば、たった数分で各案を具体的に出力してくれます。その後、じっくり検討するだけの時間的余裕をAIが用意してくれるのです。

　AIからの回答を100％採用する必要はありませんが、アイデアを「具体的な企画」として詰めていく際のたたき台としては充分に活用できます。企画検討の軸もわかりやすくなり、「机上の空論」で終わっていた会議も、実現へと向けた次なる一歩を踏み出せる場に変わるでしょう。

　技法その25「6W3H」、ぜひ活用してみてください。

（本稿は、書籍『AIを使って考えるための全技術』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です。この他にも書籍では、AIを使って思考の質を高める56の方法を紹介しています）

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頭のいい人はChatGPTに「企画書を作って」なんて言わない。では、企画をまとめたいときに聞いている“すごい質問”とは？

『AIを使って考えるための全技術　―「最高の発想」を一瞬で生み出す56の技法』石井力重（著）、加藤昌治（監修）、682ページ

『AIを使って考えるための全技術』とは？

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