人間は、ひとりで生きていくことができません。誰かと支え合ったり、協力し合ったりしていく必要があります。
しかし、くまなく良好な人間関係を築くことは容易ではありません。大なり小なり、ストレスを感じてしまうことはあるでしょう。
仕事が多忙だと不規則な生活になりやすく、さらに昨今の異常気象がそれに拍車をかける格好で、現代人は自律神経が乱れやすい状況を強いられています。
心身の不調を何かしら感じたら、その裏には自律神経の乱れが隠れているかもしれません。
これはまさに、最初にわかる「疲労」のサインです。ほったらかしにしておいたら、心身の疲労はどんどん蓄積していき、生活の質、ひいては人生の質が下降線をたどる一方になってしまうでしょう。
肉体的疲労を軽減するには
筋肉をつける&血流をよくする
自律神経の疲れ、心の疲れは、おもに環境や精神的な原因に端を発するものですが、「体の疲れ」は違います。筋肉や関節を使いすぎたり、間違った使い方をしたりしたときに生じる疲れです。一般的に使用される「疲労」が指すのは、まさにこの体の疲れということになるでしょう。
激しい運動をしたときはもちろんのこと、重い荷物を運んだとき、外回りの営業仕事で一日中歩いたとき、立ち仕事が続いたときなどでも、体の疲れは発生します。長時間、同じ(しかも悪い)姿勢で座りっぱなしという状況でも体の疲れは生じるので、デスクワーカーとて無関係ではありません。
肉体的疲労の原因は、筋肉を酷使した際に生じる「乳酸」が蓄積することにあると長らく考えられてきましたが、今は否定的な見解が主流になりました。
筋肉のエネルギー源であるグリコーゲン(糖)という物質の不足、本来であれば体外へと排出されるべき老廃物の蓄積、脳の免疫系の炎症反応など、現在ではさまざまな説があり、専門家でも見解が分かれています。
ただ、いかなる原因であっても、疲労の予防と回復の効果的な方法は同じです。筋肉をつけることと、血流をよくすること。これに尽きます。







