まずは、だるさ、倦怠感、無気力、動悸、慢性疲労などの全身症状が挙げられます。
検査を受けても異常が認められないことも多く、その場合はたいてい自律神経失調症と診断されます。
便秘や下痢になりやすいのも特徴のひとつです。いずれか一方だったり、両方が交互に起こったりします。
とくに便秘は、成人女性の2人に1人が悩まされている症状です。腸炎や憩室炎などの病気の発症リスクを高めるので、看過することはできません。
食物繊維不足や栄養バランスの偏った食生活に原因を求められることが多いですが、じつは自律神経の乱れが背後に潜んでいるケースもあるのです。
ホルモンバランスの乱れによって、肌荒れ、ほてり、多汗などの症状が現れ、それがストレスとなって自律神経の乱れを誘発することもあります。肌の調子が悪かったり、汗をかきやすくなったと感じたりしたら要注意です。
肩こりや頭痛、睡眠障害は
自律神経が乱れている証拠
自律神経が血流をつかさどっていることは前述のとおりで、それゆえに働きが乱れると血流が悪くなり、冷えや肩こりを引き起こすこともあります。
筋肉の緊張をまねき、血管が収縮しやすくなることもその一因です。筋肉の緊張は眼精疲労にもつながります。
また、血管の拡張や収縮がスムーズに行われないと、頭痛をまねくことがあります。
ズキズキするような痛みや、締め付けられるような痛みを覚えたら、自律神経の乱れを疑ってみましょう。症状が長く続く場合は、脳自体に原因があるかもしれないので、ただちに検査を受けるようにしてください。
そして、自律神経の乱れが原因となって現れる症状として、精神面の不調を見すごすわけにはいきません。
とくに理由もなくイライラしたり、緊張したり、焦ったり、不安に襲われたりしたら、自律神経が乱れている可能性があります。
睡眠障害も代表的な症状のひとつです。本来、睡眠時は副交感神経が優位になるのですが、自律神経が乱れて交感神経が必要以上に働いてしまうと、目が冴えてなかなか寝つけなくなります。
寝ても疲れが取れないと感じたり、日中に眠くなったりするようなことが続いたら、自律神経の不調を疑ってください。







