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最近理由もなく体がだるいし、寝ても疲れが取れない…。そんな不調の裏には、自律神経の乱れが潜んでいるかもしれない。気温の変化や仕事のストレス、不規則な生活が続く現代では、自律神経が狂いやすい。睡眠障害などに陥る自律神経失調症のサインを、現役脳神経外科医が教える。※本稿は、菅原道仁『働きすぎで休むのが下手な人のための 休息する技術』(アスコム)の一部を抜粋・編集したものです。
自律神経の変調は
疲労の元凶のひとつ
自律神経とは、血流や心拍数、汗の量などを調節することによって、循環器、呼吸器、消化器などの活動をサポートしている、生命維持のために欠かせない神経のことです。
24時間絶えず働いており、原則的に自分の意思ではコントロールできません。
自律神経は、日中起きているときに活発に働く交感神経と、リラックスしているときや睡眠時に活発に働く副交感神経の2種類で構成されており、両者のバランスが崩れていずれか一方が優位になりすぎると、心身にさまざまな不調をきたします。
疲労の元凶のひとつ――そう表現してもいいかもしれません。
自律神経が乱れる原因は、職場や学校などの人間関係からくるストレス、働きすぎ、不規則な生活、将来に対する漠然とした不安、生活環境の急激な変化、飲酒や喫煙といったことがおもに該当します。
また、発汗や体温調節の役割を担っているので、空調の整った室内に長時間いる場合に働きが鈍ることもあります。適度に外気に触れたり、日光を浴びたりしないと、自律神経が誤作動を起こすのです。
自律神経が乱れると、実際にどんな症状が現れるのでしょうか。







