単語は覚えられる量に限界があるので、やみくもに覚えるのではなく、使う頻度を意識した。映画などに出てくる、普段あまり使わない表現からは目を逸らし、頻度の高いであろう言葉を覚えることに集中する。頻度が低いと判断すれば覚えない、という切り捨て方式だ。ゼロスタートの僕の第1段階で必要なものは何かを考えながら取捨選択した。
何かと結び付けて覚えることも意識した。机の上でいくら単語を繰り返し書いてもなかなか覚えられない。先ほど単語の隣にガイコツの絵を描いたことを記したが、行動とのつながりも有効だった。
『人脈ゼロ英語力ゼロ 無名のバンドマン、グラミー賞を獲る 途方もない夢の叶え方』 (宅見将典、KADOKAWA)
参考にしたのが、子どもがどのように言葉を覚えていくのかだ。例えば、子どもが道で転んで痛がっているとき、大人は“Do you have any pain?”(痛みはある?)や“Are you hurt?”(怪我はないか?)と気にかける。
言葉の温度や痛みと同時に、音が入ってくることで脳は言葉を覚えていくのではないだろうか。







