加えて、「そのヒヤリハットは先生の体験された出来事ですか?」という質問も有効です。他の保育士のヒヤリハットであれば、保育士間で事例の共有が行き届き、組織として意識が高いことがうかがえます。
逆に「私たちはしっかり見守っているので、事故は起きません」といった全否定の返答は、むしろ問題です。その園はとても危険な香りがします。十分な注意が必要です。
逆説的に思われますが、ヒヤリハットは常に身近に起こり得るという意識を持っているか、園への確認はとても大切です。
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先生が「学び続ける」文化があるか
安全面以外では、重要かつ当たり前の話ですが、「保育の専門性」が欠けている園は避けるべきです。
子どもを取り巻く環境や課題は複雑化しています。保育士だけでなく、看護師や保健師、臨床心理士、管理栄養士など複数の専門職が関わる園は、多角的な視点で子どもと家庭を支えることができます。
保育士がどのような研修を受け、学びを継続しているかも大切です。保育の専門性は、資格や肩書きありきではなく、現場での実践を通して更新し続けることで磨かれます。園内に研修や勉強会があり、外部講師がいる行政研修などにも積極的に参加している園は、専門性を磨くことを組織文化にしているといえます。
園の説明会や見学時には、次のように質問してみましょう。
「保育園の先生方って、お仕事が大変な中で、どうやって新しいことを勉強されているんですか」「保護者も子育てを勉強できるような、そんな機会ってありますか」







