「先生の質」をどうやって見抜くか。園長に、「異業種からの中途採用者を受け入れていますか」と聞くのもいいでしょう。生え抜きばかりの同質的な人材にこだわるのではなく、外からの新しい人材も採用していれば、保育に対しても新しい価値観を取り入れているケースが考えられます。専門性は、特定の知識を深めるだけでなく、多様な経験を共有することで高められるものです。

 質問としては、子育てで困っていることを具体的に「どうしたらいいと思いますか」と相談してみましょう。家庭の子育てと集団保育は必ずしも対応は一致しませんが、専門性のある返答が得られれば、その園や先生は信頼できるはずです。

 質問内容によっては、決まった答えを出せないケースもあると思います。それでも保護者の気持ちに寄り添う対応をしてくれるなら、園としての「余力」が大きいと言えるでしょう。余力のある園とない園、どちらが子どもを安心安全に保育してくれるか、一目瞭然ですよね。

「良い保育園」とは何でしょうか?保活では、つい「先生の雰囲気」や「園長の人柄」に目が向きがちです。しかし本当に見るべきは、安全を仕組み化できているか、保育士が学び続ける土壌があるかなど、組織文化や構造です。つまり、一般的な民間企業と根っこは同じなのです。

保活で使える!絶対に選んではいけない保育園を見抜く「たった1つの質問」