背中が丸まっていると10歳も老けて見られる写真はイメージです Photo:PIXTA

鏡を見るたびに、なんとなく老けた気がする…。その原因は「背中」にあるかもしれない。毎日の筋トレやスキンケアを頑張っていたとしても、背中が老いていたら意味がない。現役の医師が語る「10歳若く見える人」になる秘訣とは?※本稿は、野尻英俊『人は背中から老いていく 丸まった背中の改善が、「動ける体」のはじまり』(アスコム)の一部を抜粋・編集したものです。

背中が丸まっていると
10歳も老けて見られる

「この写真を、寺田さんとは面識のない別の友人の高橋さん(仮名)に見せたんですよ。寺田さんを指さして、『この人、いくつだと思う』って聞いたんです。そうしたら先生、なんて答えが返ってきたと思います?私よりも10歳も若い『63歳』って言ったんですよ!聞いた私が悪いんだけど、ちょっとモヤモヤしちゃったわ」

筋肉でも肌つやでもない…「10歳若く見える人」がケアしている「体の意外な場所」丸まってきた背中を改善したいという70代女性患者・佐藤さん(仮名=写真左)が、医師である著者に見せたツーショット写真。右が佐藤さんと同年代の寺田さん(仮名) Illust:(C)平のゆきこ

 佐藤さんの話は続きます。本人を目の前にしてはっきり否定も肯定もできなかったので、このときは苦笑いをしてやりすごすしかありませんでした。

 その裏で、高橋さんの答えに対し、理解できる部分はおおいにあると思いながら聞いていました。背中が丸まっている人は、実年齢よりも老けて見られやすいことを示す多くの研究結果が発表されているからです。