どれだけ深刻化しても、なんらかの対策は立てられるので、「もう治らないかも」と自己判断はせず、必ず医師に相談しましょう。
背中レベルが【イエロー】だった人も、できれば早めに一度、医療機関を訪れてください。
背中(=脊椎)の不具合は、軽度なうちに発見したほうが、回復する確率がグンと上がります。重度な人に比べると、体への負担が小さい手術や、投薬やリハビリなど、幅広い治療法を選択することができます。
早期に発見できれば、身体的な負担だけでなく、精神的・金銭的な負担や、家族の負担も少なく済むでしょう。
少しでも痛みを感じたら
すぐに病院で診てもらおう
背中レベルが【グリーン】の人は、病院を訪れる必要はありません。しかし背中は、年齢を重ねると大なり小なり必ず衰えていきます。誰でも年をとると、骨量が減少して強度は落ち、椎間板(ついかんばん)も減少して変形し、筋肉量も低下していくからです。
だから、何か痛みを感じたり、違和感を抱いたりするようであれば、病院へ足を向けてください。
年を重ねると、痛みや違和感に慣れてきて、うまく変形に順応できる人たちもいます。
「もう年寄りなんだから、あちこち痛いのは当たり前だよ」と冗談めかして言う人もいますが、痛みや違和感というのは、あなたの身体が発する声なき悲鳴です。
たとえ病院に行って、違和感が単なる気のせいだったとしても、「健康でよかったな」と胸をなでおろせばいい話ですよね。
まずはお近くの整形外科、または脊椎脊髄センターに相談してみてください。
余談になりますが、厚生労働省の調査によれば、2021年の整形外科を備えた一般病院は4888施設あります。じつはこれ、内科に次ぐ数の多さなのです。
それだけ多くの人たちが、背中だけでなく、骨、関節、腰などに悩みを抱えているといえるかもしれません。
かかりつけの整形外科医がいるならそこで、かかりつけがいなくてもこれだけ病院数があれば、通いやすい病院を探すのはそう難しくないと思います。
ただし、より専門的な診療を求めるのであれば、脊椎脊髄外科専門医または指導医を受診するとよいでしょう。







