理想の人間関係を築くために大切なこと
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理想の人間関係を築く方法
本日は、「理想の人間関係を築く方法」についてお話ししたいと思います。
精神科で多くの患者さんの話をうかがっていると、特に夫婦関係のような人間関係の悩みが多いです。それによる抑うつ状態などが多いのです。
そのようなケースと数多く向かい合うなかで、ある重要なことに気づきました。
最大の理由は「言いたいことが言えない関係」にある
夫婦関係などがうまくいかなくなる最大の理由は、お互いに言いたいことが言えない関係になってしまっていることだと考えられます。
「仲が良い」というのは、「喧嘩をしないこと」を指すわけではありません。「仲が良い」とか「理想の人間関係」というのは、あくまで結果でしかありません。その本質は、お互いが言いたいことを言えているという点にあるのです。
些細なことであっても言いたいことを言い合える夫婦関係は長続きする傾向にありますが、それができなくなると、悩みが深くなったり、最悪の場合は離婚につながったりするケースが多く見られます。
喧嘩を恐れることが関係悪化を招く
「喧嘩しないこと」を優先すると、言いたいことが言えなくなり、かえって関係性が悪化するという誤解があります。喧嘩をしてはいけないと思い、言いたいことを我慢すると、人間関係は冷めて、本当の意味で悪化してしまいます。
逆に、「喧嘩しても仕方がない」というくらいのつもりで、喧嘩自体を恐れないというお互いの認識があれば、言いたいことが言えて、関係がこじれたり壊れたりしにくくなります。
言いたいことを言える関係はそう多くはないため、相手の存在が貴重になり、結果的にますます仲が良くなるのです。「喧嘩しないこと」を目指すのは、そもそも間違っていると言えるでしょう。
ポジティブもネガティブも我慢せずに言えること
この考え方は夫婦間に限らず、あらゆる人間関係に当てはまります。
理想の人間関係とは、「相手と喧嘩しないこと」や「ネガティブなことを言わないこと」だと捉えられがちですが、本当にうまくいっている人たちは、ポジティブなこともネガティブなことも、我慢せずに言えるという状態にあります。
ただし、片方だけが好きなことを言っているのは問題です。お互いが言いたいことを言える環境を作ることが大切なのです。
関係を築くためのステップ:観察から始める
では、「お互いが言いたいことを言える関係」を作るにはどうすればよいでしょうか。



