子どもの「コミュ力」が一発で上がる!親が2秒でできる神習慣写真はイメージです Photo:PIXTA

コミュ力=学力と同じくらい大切。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の書籍『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【子どもの「コミュ力」の伸ばし方】をお届けする。

「コミュ力」→学力と同じくらい大切

 2018年に経団連が実施した「新卒採用に関するアンケート調査」によると、採用担当者が選考で最も重視した技能は「コミュニケーション力」でした。

 2023年に「LinkedIn(リンクトイン)」が発表した「日本で最も需要の高いスキル」ランキングによると、1位は「営業力」、2位は「英語力」で、どちらも「コミュニケーション」に関わるスキルでした。

 子どもが社会に出た時、一番強く求められるスキルは「コミュニケーション力」なのです。

 一方で、「人づき合いの方法」や「良い人間関係の作り方」や「異文化理解」などを子どもに教えない家庭が多いです。勉強の指導には熱心でも、コミュニケーションは教えない。

 人づき合いの方法を教えなくても学校や習い事に通っていれば自然に身につく、そう考えているのかもしれません。

 しかし、実際には、コミュニケーション力は「技術」です。科学的に根拠があるやり方を学ぶことで、高度に伸ばすことができます。

 さらに、もともと人と関わることが得意な共感者気質の子どもにコミュニケーションの技術を教えれば「達人レベル」まで上達します。

「人に関心がある」「人と関わることが好き」「人から好かれる」このような子どもは共感者気質の可能性が高いです。

 この数十年で日本社会もすっかり変わり、外国人観光客や労働者が増えました。育ってきた地域や文化、世代や性別によって違った価値観があってもいいではないか、もっと多様な生き方を認め合う社会を実現すべきだ、という流れ(ダイバーシティ)も出てきています。

 これから先もこの流れは加速していくでしょう。どんな地域に住んでいても、将来どんな仕事に就こうとも関係ありません。

 コミュニケーション力がなければ意思疎通ができない、良い人間関係を作れない、就職や仕事がスムーズにいかないなど、多くの弊害が生まれます。

 子どもの人生の選択肢を広げ、日々の生活を豊かで楽しいものにするには、いつ・どんな環境になっても、周囲の人たちと良い関係を構築するコミュニケーション力が不可欠です。

 コミュニケーションは勉強と同じくらい大切な「基本的生活スキル」なのです。といっても、難しく考える必要はありません。親が子どもの手本となって人づき合いのルールを教えてあげればいいのです。

 たとえば、「相手の目を見て笑顔であいさつする」。まずは家庭内で、親子で実践してみましょう。

 世界では、笑顔は「自分は危ない人ではありません」「私はフレンドリーです」というアピールであり、コミュニケーションのやり方です。

 笑顔であいさつができない人はコミュニケーションの輪に入れてもらえません。輪に入れなければ、人間関係が作れません。笑顔一つできるかできないかで、人間関係、子どもの場合には人格形成にまで大きな影響が出てくるのです。

「わが子の気質を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。

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子どもの「コミュ力」が一発で上がる!親が2秒でできる神習慣ピッタリの習い事は子どもの強みを育てる最高のチャンス!『「強み」を生み出す育て方』(船津徹/ダイヤモンド社)より
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子育て成功のカギは「強み育て」にある

子どもの「コミュ力」が一発で上がる!親が2秒でできる神習慣「強み」を生み出す育て方』 (船津徹・ダイヤモンド社)定価:1980円(税込)

 子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?

 たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。

 つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。