ベストセラー『「悩まない人」の考え方』著者の木下勝寿氏が「マーカー引きまくり! 絶対読むべき一冊」と絶賛する本がある。『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。著者・森武司氏は2005年にFIDIAを創業以来、18年連続増収増益を達成。本書では「家族を味方につける」ことの重要性が語られているが、実際の現場ではどうなのか。今回、FIDIA傘下のFIDIA SOLUTIONS営業担当・岡田将司氏に話を聞くと、「パートナーに仕事を理解してもらえないと、本当に損をする」という本音が飛び出した。職場の人間関係で悩んだとき、あなたは誰に相談しているだろうか――。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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パートナーと尊重し合える関係が、最強の支えになる
――森社長の著書では「家族に協力してもらって仕事を加速させる」という考え方が出てきますが、岡田さんの場合はいかがですか?
岡田将司(以下、岡田):うちは結婚して7年目で、交際期間も含めるとトータルで10年以上パートナーと一緒に過ごしています。
妻は個人事業主で、「自分は組織の中で働けないタイプだから、1人でやる!」という人なんです。だからこそ僕には「会社で働くなんて大変なのにすごい」と尊敬してくれている。
僕は逆に、組織で働くほうが合っているタイプなので、「妻が1人で全部こなすのは本当にすごい」と思ってます。
お互いの価値観や仕事の仕方を、心から尊敬し合えているんですよね。
この関係が、仕事でも大きな支えになっています。
――具体的に「支えられている」と感じるのは、どんな場面ですか?
岡田:例えば深夜に急な仕事が入って、急いで支度して「ちょっと仕事してくる」と出かける時。妻から「どこ行くの? こんな時間なのに?」みたいに、疑われたり止められたりしたこと、一度もないんですよ。
僕も同じように、妻の仕事を邪魔するような口出しはしません。
相手の仕事に対して「もっとこうしてほしい」っていう不満を持たず、お互いのやり方を尊重している。
むしろ妻は、僕のやりたいことを応援して、「頑張って」と背中を押してくれる。それが本当にありがたいんです。
仕事の悩みを共有することで
視野が広がる理由
――仕事の話も、家で共有されるんですか?
岡田:よくしますね。仕事に関する悩みも、率直に相談しています。
それぞれ違う仕事だからこそ、別の視点でアドバイスがもらえるのがメリットなんです。
もらった意見を、「この考え方を、うちの会社のビジョンやルールを踏まえた形にするとどうなるかな?」と自分の考えに落とし込んでいける。
特に助言がありがたいのが、人間関係で悩んでいる時です。
社員への対応に困ったり、自分自身がうまくいかなくてモチベーションが落ちたりした時に、話を聞いてくれて、「こうしてみたら?」とシンプルな助言をくれる。
そうすると気持ちが軽くなって、「よし、やってみよう」って前向きになれるんです。
そういう意味では、会社で僕が頑張れているのは、妻に支えてもらっているおかげですね。
仕事を家庭に持ち込むことの意外なメリット
――「仕事は家庭に持ち込まないほうがいい」という考え方もありますが、これについてはどう思いますか?
岡田:もちろん否定はしません。でも損得で考えたら、ちょっと損じゃないかな、と僕は思うんです。
自分のことを一番理解してくれている人が、自分の仕事の味方になってくれて、応援や助言をもらえる。これって、本当に大きな力になるんですよ。
仕事と家庭を完全に切り離すのではなく、「理解してくれる味方」としてパートナーに協力してもらう。これが、仕事を加速させる大きなポイントだと感じています。
――最後に、職場の人間関係で悩んでいる人に向けて、メッセージをいただけますか?
岡田:職場の悩みって、職場の人には意外と相談しづらいこともあると思うんです。
だからこそ、家族やパートナーに味方になってもらうことが、すごく大事だと思います。
「仕事の話は家ではしない」と決めている人もいるかもしれませんが、それってもったいないんじゃないかなと。
一番身近な人が、一番の理解者で応援者になってくれたら、仕事で壁にぶつかった時の心の支えになる。
森社長の『スタートアップ芸人』には、こういう「仲間の力」や「人との関わり方」のヒントがたくさん詰まっているので、「仲間の力」を見直すきっかけとして、『スタートアップ芸人』を手に取ってみてもらえたらうれしいですね。
(本書は『スタートアップ芸人 ―― お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』に関する特別投稿です。)










