サウナマットは素手で洗浄
衛生面にモヤモヤ
1人事務所フロアに取り残されて非常に心配になりますが、ボーッとしていてもしょうがないので清掃作業を進めます。
一通り事務所の清掃を終え、下のフロアのフロントへ向かいます。ここのサウナは割と小さく、この日は男性専用デー。なので当然、利用者も働く人も全て男性です。
移動する途中で全裸の利用者の方々と何人もすれ違いました。お客としてサウナやスーパー銭湯に行く際にはこちらも全裸なので全く気になりませんが、こちらが制服を着て従業員としてすれ違う場合にはちょっと違和感を覚え、気恥ずかしい気分になってしまうから不思議ですね。
「これからお店のクローズ時間に向けていろいろやってもらいます。が、まだ時間があるのでサウナマット洗浄をお願いします」と言われました。
サウナに入った皆さんが使用したサウナマットを回収・洗浄するのですが、「洗浄」と言っても水風呂エリアのシャワーでマットの表裏をサッと水で流すだけ。
消毒スプレー的なものをかけてきれいにするのかと思っていましたが、非常にざっくりした洗浄です。水洗いしたマットは水切りし、そのまま洗浄済みマット置き場に積んでいけばOKとのこと。
正直、ちょっと不衛生な気がするのですがサウナのマットってどこもこんな感じの扱いなんでしょうか? そして、この誰のお尻が触れたかもわからないサウナマットを素手で掴んで洗浄しろと社員さんは言うんです。
「ええーっ、マジっすか! 手袋とかないんですか!?」と思わず口に出してしまいましたが、「手袋なんてしていたら仕事になりませんよ」と言われてしまいました。
これまでやってきた飲食店の食器洗いは使い捨てのビニール手袋を着用するのが基本だったので、銭湯・サウナ業界と飲食店業界の清潔・不潔に対する文化の違いにモヤモヤしつつ、仕方ないので粛々と素手でマットを掴み、洗浄作業を進めます。
洗浄が終わり、次は館内のモップがけを指示されました。利用者の方々は基本的に全裸であちこち歩くので、ちょっとした水たまりがそこかしこにできてしまいます。そのままにしていると滑ったりして危険なので、それをモップできれいに拭く必要があるんだそう。







