「大学にすごい人がいる」が生み出す価値
――たしかに、名門大学だとすごい人がたくさんいますよね。
びーやま:そうなんです。たとえば、名門大学の理系分野だったりすると学内にノーベル賞クラスの先生が普通に歩いているわけじゃないですか。それで授業も受けられたりする。これって、高学歴の人の特権だと思うんですよね。
加えて、東大生に「東大に来てよかったと思うことは?」といったインタビューしてみると、圧倒的に多いのは「同級生にすごい人がいて刺激になる」というものなんですよね。
「俺は東大生だからすごい」みたいな人は本当にいなくて、お互いにリスペクトし合って高め合っている。これは成長できる環境だよなと感じます。
――びーやまさんも早稲田大学ご出身ですが、学生時代に刺激は受けられましたか?
びーやま:刺激しかなかったですね。僕は浪人して早稲田に入りましたが、田舎出身だったので、早稲田に入った時点で、なんとなくの万能感を得てしまったんです。「これで俺もエリートの仲間入りだ」みたいな。
でも入学してみたら、勉強できるのは当たり前で、そのうえで皆どう生きていくかみたいなことを考えている人ばかりでした。「勉強を極める」とか「学生起業してみる」とか、「部活も続けて文武両道を体現する」とか。そういう同級生たちをみて、ここはスタートなんだなと1年生の4月の段階で気がつけましたね。
天狗になる期間をかなり短く終えることができたのは、大学にいたすごい人たちのおかげです。なので、僕も学歴による環境の恩恵を受けることができたと感じています。本当に上には上がいるなと何度も思いましたから。
――なるほど。びーやまさんの実体験でもあったわけですね。
びーやま:そうですね。僕は早稲田のおかげで自分の中での「頑張りの基準」を上げることができましたし、それは今でも役に立っています。
そのため、高学歴になることのメリットはたくさんあるとは思いますが、僕なりに答えを出すのであれば、やはりいい環境で刺激を受けられることに尽きるのかなと。受験勉強の先にはいい刺激と成長が待っていますから、受験生にはぜひ頑張ってほしいです。
――ありがとうございます。大変勉強になりました。
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。
高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。










