言語化ブームだ。2024年には「三省堂 辞書を編む人が選ぶ今年の新語」大賞にも選ばれ、ビジネス書のコーナーには「言語化する技術」が数多く並ぶ。2023年に発売され、「もっと早く出会いたかった!」と今も老若男女に売れ続けている書籍『頭のいい人が話す前に考えていること』(安達裕哉著)の中から、深く考えるための道具として取り上げられている「言語化の思考法」を紹介する。(構成/山守麻衣)
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ベスト1習慣は「再定義する」
結論から言う。気づいたら頭のいい人になっている「習慣」は、再定義することだ。
本書では、深く考えるための道具として、頭のいい人が使っている「言語化の思考法」を紹介している。
その中心メソッドが、再定義というわけだ。
再定義とは、言葉を再度、定義することだ。この再定義に使える型がある。
◯◯ではなく、△△である
本書は、この型を「思考を省くため」ではなく、むしろ逆だと言う。
「カフェ」を再定義したスタバ
スターバックスの例がわかりやすい。
本書では、スタバが誰もが知る「カフェ」を再定義することで生まれた、と説く。
「サードプレイス(Third place)」
これは、スターバックスのコンセプトに使われている言葉で“家庭でも職場でもない第三の空間を提供する”という意味です。
カフェというと、今でこそ、くつろぐ場所というイメージがあるかもしれませんが、スターバックスが設立された当初は、カフェといえば、“ただコーヒーを飲む場所”という認識でした。友人とコーヒーを飲むイメージはあれど、くつろげる空間としての認識は薄かったそうです。
(中略)
スターバックスが日本に展開するときにコンセプトとした「サードプレイス(Third place)」とは、従来のコーヒーチェーンショップのように“単にコーヒーを飲む場所”ではなく“自宅と職場の間にある、贅沢な気分を味わってもらう場所”という意味が込められています。つまり、カフェを再度、定義したのです。
(『頭のいい人が話す前に考えていること』p300)
カフェを「コーヒーを飲む場所」ではなく、「家でも職場でもない、第三の場所」と再定義しているのだ。
本書は大ベストセラー『嫌われる勇気』の初版の帯コピーを引用し、再定義についてこう説明している。



