“搾取してくるテイカー”を見抜くデンジャラスな言葉
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「テイカー」とはどんな人か?
今日のテーマは「テイカー」の話です。テイカーというのは、何でもしてもらいたがる人、人から奪うだけの人、搾取してくる人のことです。
テイカーの話はいろいろとありますが、今日は「テイカーの見分け方」、特に「このセリフを言う人はテイカーなので近づくな!」という点について紹介したいと思います。
テイカーは、人から何かをしてもらって当たり前だと思っている一方で、自分からは何もしない、何も与えないというタイプの人です。
なぜテイカーと距離を置くべきなのか?
こういう人は、恐らくかなりナチュラルにそういう性質を持っています。そのため、付き合っても何も得られるものがないばかりか、こちらが相手の「何々してほしい」という要求に応えないと、そのうち逆ギレされたり、不愉快な思いをさせられたりすることになります。
ですから、一刻も早く、というか最初から近寄らないほうが賢明です。
テイカーを見分ける2つの危険な口癖
このテイカーの特徴として、代表的な口癖が2つほどあります。今日は「これを言う人には気をつけよう」というセリフをご紹介します。
口癖❶「何々してよ」
まず1つ目は、「何々してよ」と言う人です。
テイカーの人は、「僕のために何々してよ」「私のために何々してよ」ということを、結構ケロッと言います。
普通、人に何かをお願いする時は、遠慮気味に申し出たり、「私は何々をするので、あなたは何々してよ」といった交換条件や、何らかの対価を示したりするものですが、テイカーは当たり前のように「何々してよ」と言います。
これをイラッとする感じで言う人もいれば、愛嬌で乗り切ろうとする人もいますが、たとえ愛嬌があってもテイカーはテイカーです。「何々してよ」と気軽に言う人には、気を付けてください。
口癖❷「何々してくれてもいいじゃん」
2つ目のセリフは、似ていますが「何々してくれてもいいじゃん」という言葉です。
これは、「(あなたなら)これぐらいしてくれるのは普通だよね」というニュアンスを含んでいます。本当は「何々してよ」という図々しい要求をしているにもかかわらず、それを応用して「何々してくれてもいいじゃん」と言ってきます。
これは非常にタチの悪い言葉で、まるでもし断ったら、こちらが「何もしてあげる気のないケチな存在だ」とでも言うかのように響きます。
「何々してくれてもいいじゃん」と言う人は、ほぼ100パーセント、テイカーの人が使う言葉です。先ほどの「何々してよ」もかなり危険ですが、これはさらにデンジャラスな言葉なので、こういう人からは離れたほうが賢明です。
改めてまとめると、「何々してよ」、そして「何々してくれてもいいじゃん」。この2つを口にする人は、テイカーの素質があるというか、テイカーそのものだと思いますので、あまり近寄らないようにしましょう。



