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社会人の学び直しが注目される今、「何を学ぶか」よりも大切なのは「どこで学ぶか」だ。現場での偶然の出会いこそ、最高のリスキリングになるという。マーケター・大嶋慶氏は、最先端のスキルや知見に触れる最短ルートは“巻き込まれること”だと説く。※本稿は、大嶋 慶『できる20代は知っている 一流の「巻き込まれ力」』(三笠書房)の一部を抜粋・編集したものです。
社会人になったとたんに
「学ばない」日本人
あなたは、社会人になっても「勉強」を続けていますか。
ギクッとされた方もいるかもしれませんね。
勤勉のイメージで知られる日本人ですが、社会人になったとたん、じつは圧倒的に「学ばない国民」と化します。
パーソル総合研究所の国際調査によると、社外学習・自己啓発・読書などを何もしていない社会人の世界平均は18.0%ですが、日本はなんと52.6%で約3倍です。日本の社会人の学ばない姿が浮き彫りになっています。
そんななか、近年は政府が「リスキリング」の重要性をアナウンスしていることもあり、学ぶことの重要性が認識されはじめています。
株式会社月刊総務が2022年に実施した「リスキリングに関する調査」によると、回答者の86.6%がリスキリングの必要性を感じているとの結果になったそうです。
ただ、実施できているのは26.7%にとどまっており、その理由の多くが「何をすればいいかわからないから」「実施するためのスキルやノウハウがないから」「取り組むためのお金と時間がないから」となっています。
このような状況を見ていると、通常の仕事をしながらリスキリングするのは、相当に強い意志がないとできないものであることをひしひしと感じます。







