
ウメがトキを置いていってしまった!
ヘブン(トミー・バストウ)が寝室から顔を出すが、機嫌が悪そう。
朝4時まで起きて仕事をしていたからのようで、ウメはいつもこんな感じと慣れっこだ。
朝ごはんを食べはじめたヘブンは、機嫌が直ったようで、笑っている。ウメが傍らで笑っているので、英語がわかるのかとトキは驚くが、「ちっとも。でも笑っていればごきげんですけん」。
平太もそうだが、日本人は日本人で、よくも悪くも外国人と真面目に接していないようだ。
トキは笑う気も起きず、無表情で固まっている。
すると、お茶葉が切れたので旅館にとりにいってくるとウメが言い出した。もうすぐ朝食を食べ終わってしまいそうで、トキはひとりになることが不安。朝、ご飯食べてすぐに何かされるわけないだろうとは思うのだが。これから学校に行くのだし……。とにかくふたりきりになることを警戒しているのだろう。
でもウメもウメで。なんでいきなり初日にいなくなってしまうのか。この時間だったら大丈夫と思ったのか。それともウメは裏切ったのか。視聴者としては疑惑が渦巻く。
とにかくふたりきりになってしまった。食べ終わったヘブンは「フトン、フトン」と言い出した。
向こうの部屋には布団が敷きっぱなしで、手前に存在感増し増しで映っている。深刻な劇伴がかかる。これは布団の部屋に促されているとトキは緊張感マックス。いやいや、いま、へんなことをはじめたら、ウメが戻ってきたらどうするのだ。やはり、ウメは気を利かせて席を外したの? ウメはそんな人ではないと思いたい!
トキは観念して、ゆっくり布団の部屋に入る。第2の敷居(境界線)を越える。
ヘブンも部屋に入ってくる。トキは目をつぶる。はあはあと息が早くなる。
新婚初夜のどきどきは『あさが来た』(2015年度後期)でも描かれていた。そういえば『ばけばけ』でも書かれていた。勘右衛門(小日向文世)に観察されていて、そのあとどうなったのか不明だが。
朝ドラは基本女性のドラマなので、女性のドキドキ、いわゆるときめき的なものを優先しているはずなのだが、『ばけばけ』はなんだか違う。少年漫画のちょっとエッチな描写のようなものがちょいちょい入ってくる。なぜだろう。なんてことを考えて見ていると、あれ?







