テレビとリモコン写真はイメージです Photo:PIXTA

テレビ番組だけでなく、録画・配信・SNSのテレビコンテンツにも触れない若者が急増している。元NHKアナウンサーの今道琢也氏が、データと現場感覚の両面から「テレビ離れ」ではなく「テレビ無関心」という新たな現実を解説する。※本稿は、今道琢也『テレビが終わる日』(新潮社)の一部を抜粋・編集したものです。

若者のテレビ離れが止まらない
まさかの10代2割、20代3割

 まず、図1-6の「全体」を見てください。

図1-6同書より 拡大画像表示

 放送局のコンテンツ・サービスに何らかの形で接触している人は、92%を占めます。「いずれにも接触なし」は8%です。テレビ放送からテレビ局のSNS公式アカウントにいたるまで、非常に広い範囲を対象としていますし、1週間にたった1度の接触でもカウントされるのですから、これくらい高い数値が出るのは当然ともいえます。

 年代別に見てみると、どうなるでしょうか。その下の「年代別」の数字を見てください。13~19歳の19%、20代の27%が、「いずれにも接触なし」になっています。30代でも12%が「いずれにも接触なし」です。