手で顔を押さえソファに座る男性写真はイメージです Photo:PIXTA

失敗や後悔の時間は、決してムダではない。その出来事の意味を捉え直すことで、次の成長につなげられる。ビジネスパーソンのパフォーマンス向上を支援してきた名郷根修氏が、過去を見つめ直す5つのステップを通じて「後悔の時間」を“人生の資産”へと変える方法について解説する。※本稿は、名郷根 修『あなたの人生をムダにする 時間の悩みをすべて解決する技術』(フォレスト出版)の一部を抜粋・編集したものです。

過去の失敗や後悔は
「時間資産」に変える

 過去の失敗や後悔を前向きに捉えるのは、決して簡単なことではありません。私自身にも、子育て中に十分なサポートができなかったことや、学生時代の不登校の経験など、思い出すたびに心が痛む過去があります。けれども、そうした経験があったからこそ、いまの自分がある、そう思えるようになりました。

 たとえば、不登校だった当時は後悔や自己嫌悪に苛まれ、目を背けたくなるようなものでした。しかし、その経験の意味を見つめ直し、捉え方を変えることで、いまでは同じように悩む親御さんやお子さんに対して、「挫折から立ち上がる力を育むチャンスにもなり得る」と伝えられるようになりました。過去をどう捉えるかで、後悔や不安の感情すらも、静かに手放せるようになります。

 では、どうすれば過去の失敗を前向きに捉えられるようになるのでしょうか?思い出したくない出来事と向き合うのは勇気が要りますが、次の5つのステップを試していくことで、少しずつ意識を変えていくことができます。