米自動車大手フォード・モーターの幹部らは、電動ピックアップトラック「F150ライトニング」の生産終了について活発に協議している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。赤字続きの同モデルの生産終了が決まれば、米国初の主要なEV撤退事例となる。かつてフォードはF150ライトニングに照準を定め、現代の「モデルT」と呼んでいた。米国市場では「F150」のピックアップトラックがベストセラーとなっているが、電気自動車(EV)版は人気がなく、同社の期待を大きく下回っている。フォードは2023年以降、EV事業で130億ドル(約1兆9900億円)の損失を計上している。ニュージャージー州の自動車ディーラー、レスター・グレン・オート・グループを経営するアダム・クラウシャー氏は、F150ライトニングなどの大型EVピックアップは「単純に需要がない」と話す。フォードのほか、「GMC」や「シボレー」などのブランドを販売しているが、「売れないので、大量に注文することはない」と述べた。
フォード、電動トラック「F150」生産終了を検討=関係筋
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