この公式を投資判断に活かすには?
このシンプルな公式「株価=PER×EPS」は、私たちが銘柄を分析する上で強力な武器になります。
大切なのは、PERとEPSの「現在地」だけでなく、「将来どう変化していくか」を予測することです。
「人気(PER)」の危うさに注意
PERが高い銘柄は「人気」の証です。しかし、この人気は非常に移ろいやすいという側面も持っています。
例えば、これまで期待されていた成長が鈍化する、あるいは金利が上昇する局面では、人気(PER)は急速にしぼんでしまいます。恐ろしいのは、EPS(利益)が変わらなくても、PERが半分になれば株価も半分になってしまうことです。
高PER銘柄に投資する際は、「その人気(期待)は本物か?」「高すぎる水準ではないか?」を冷静に見極める必要があります。
投資家が見るべきは「未来のEPS」
一方、株価の土台となるのは、やはりEPS、つまり企業の「稼ぐ力」です。投資家として最も重視すべきは、「将来、その企業のEPSは伸びていくのか?」という点です。
たとえ現在PERが低く(人気がなく)ても、将来的にEPSが2倍、3倍になると強く予想できるのであれば、それは絶好の投資チャンスかもしれません。
常に「EPSは伸びるか?」「PERは妥当か(高すぎないか)?」という両面から分析する習慣をつけましょう。
※本稿は『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。











