連想ゲームの要領で、言葉を映像化する

 この方法は勉強内容を覚えるのにも有効です。

 先ほどの例では、形がイメージできる単語を選んだのでそのまま映像にしやすかったのですが、勉強で出てくる言葉でイメージできるものはほとんどありません。

 そこで、まずはじめにしなければならないことがあります。それは、その用語から連想してイメージに変えることです。

 今回はこの方法を使って、ノーベル賞を覚えてみましょう。ノーベル賞には次の6部門があります。

「ノーベル化学賞」
「ノーベル生理学・医学賞」
「ノーベル平和賞」
「ノーベル物理学賞」
「ノーベル文学賞」
「ノーベル経済学賞」

 これらをストーリーにして覚えることにしましょう。

 まずは、それぞれの言葉をイメージに変えなければなりません。連想を使って賞の名前をイメージに変えていきます。

 まずは化学賞、これは化学という言葉から連想して「試験管」はどうでしょう。次に生理学・医学賞は医学の連想から「注射器」。平和賞は平和の象徴である「ハト」。物理学賞、物理といえばニュートン、ニュートンといえばリンゴ、ということで「リンゴ」に。文学賞は当然「本」。最後に経済学賞は「紙幣」にすることにします。

 これらがノーベル賞に関するものだと認識できるように、「ノーベル賞」もイメージに変えておきます。創設者のノーベルはダイナマイトの発明者ですので、ノーベル賞のイメージを「ダイナマイト」としておきましょう。

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「ダイナマイトが爆発して試験管と注射器が吹き飛び、飛んでいたハトにぶつかった。くちばしにくわえていたリンゴが本の上に落ちた。そのはずみで本が開くと中には紙幣が挟んであった」

 このように言葉をイメージに変えて映像体験することが記憶にとって重要なのです。