口だけ達者で行動が伴わない、口ごたえばかりで努力をしない場合は、ベテランからもやすやすと見抜かれ、見限られてしまいます。
企業が頻繁に口にする採用基準である「素直さ」というのは、単なる従順さではないのだと思います。本当に求めているのは、素直さと同時に、一見それとは裏腹の生意気さ――手を動かして調べて、仮説を持ってベテラン社員に挑んでくる姿勢――を持ち合わせている人材なのかもしれません。
「今までがそうだったからといって、それがベストの答えではないでしょう」という若手の言葉に、「よし、やるか」と応えるベテラン社員の間には今日も激しい火花が散っています。しかしその火花は、信頼関係のうえに生じているものなのです。表面的には苛烈(かれつ)なやり取りに見えても、そこには相互の成長を促す健全な関係性が存在しているのです。








