米スポーツ用品大手ナイキのエリオット・ヒル最高経営責任者(CEO)は、イノベーション競争のリーダーの座を奪還することを目指しており、同社史上最も厚底のランニングシューズが、その目標を達成するモデルになるかもしれないと話している。現在購入できるランニング用スニーカーの中で最もかかと部分が高く、ソールの厚さが55ミリある「ボメロ・プレミアム」(230ドル、日本では税込み2万9700円)は、先月から店頭に並んでいる。ヒル氏は、最高級のクッション性を誇るこのシューズの開発過程に注目しており、社内の手本になると考えている。通常1年半かかるところを約8カ月で完成させたからだ。「スピードアップの好機だ」とヒル氏は語る。ナイキに長年勤務したヒル氏は引退していたが、1年余り前に共同創業者のフィル・ナイト氏に呼び戻された。ナイキの事業立て直しを指揮するためだ。
ナイキ復活の一手? 超厚底のランニングシューズ
ソールが55ミリ厚のボメロ・プレミアムなど、技術革新の加速で低迷脱却を図る
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