「あの大事な紙、どこいった?」のイライラに終止符をうち、お金、時間、人生をコントロールしよう! 10万人を救った紙片づけメソッドの図解版『見るだけでわかる! 図解 紙片づけ』(石阪京子著)が発売に。「必要な紙が5秒で見つかる」画期的な片づけ術が、図解で直感的に分かり、紙を減らすスマホ活用術も超絶丁寧に解説。本連載では本書から、抜粋・編集してメソッドを紹介していきます。

【要注意】「古い本や教材をとっておく落とし穴」――スペースだけでなく時間も奪うリスクとは?古い教材や雑誌などは、多くの家庭から発掘される 写真:著者提供

古い情報は、マイナス面のほうが大きい

 ためこんでいる紙には、いつか学ぼうと思っている教材や、じっくり読み返したい雑誌などもあります。でもこれらの「情報」は、時間がたつほど古くなっていきます。

 これに関して、実は私は痛い目に遭ったことがあります。当時、私は不動産業を夫とともに始めたばかりで、育児のほか義母の介護もあり、目が回るくらい忙しい日々でした。

 でも、夫に万が一のことがあれば会社を継続できなくなるため、私も宅建の資格を取得するために必死に勉強を始めたのです。節約のために、夫が取得したときの教材を使っていました。ところがなんと、大幅な法改正があり、勉強していた内容がほとんど無意味だったと発覚。当然、試験は不合格に…。

 この経験のおかげで、古い教材で勉強するリスクをみなさんに自信を持ってお伝えしております。

 また、資格を取得した後も、その教材を残している方がおられますが、その教材は役割をすでに終えています。

そのスペース、他のものに使えない?

 昔読んだお気に入りの雑誌や、旅行のガイドブックなどを残している方もおられます。写真を撮ってスマホ保存するのも1つの手ですが、そもそもそういった旬の情報は古くなるとお店がなくなっていたり、モノがすでに販売を終了していたり、流行遅れになったりしていることも多いもの。

 また、当時は「素敵だな」と思ったモノやコトでも、今の自分が改めて向き合ってみると、「もういいかな」となることがよくあります。今の自分は、きっとバージョンアップしているはず。

 だから、「いる」と判断したまま思考停止状態になるのではなく、今の自分にとって本当に必要かどうかを改めて考えてみてください。

「これはいつ何に使うんだろう」「これがあることで自分にどんないいことがあるんだろう」と、よく考えてみましょう。

 それでも、要・不要の判断がつきにくい場合は、他のものとスペースで比較してみるのがおすすめです。たとえば、雑誌10冊分のスペースと、非常用の食品占めるスペースが同じ場合に、どちらを置きたいか考えてみるのです。要は、限られたスペースで生活していくうえで、優先順位を決めていきましょうということです。

*本記事は、『見るだけでわかる! 図解 紙片づけ』より、抜粋・編集して作成しております。